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トヨタのチーフエンジニアが、新型「スープラ」は直列6気筒ターボ・エンジンを搭載し、MTの設定はないと明かす

3/9(金) 19:00配信

Autoblog 日本版

今年のジュネーブ・モーターショーで長く待ち望んだトヨタ「スープラ」がついに復活した。市販モデルの詳細については一切発表されていないが、この「スープラ」とトヨタ「86」を開発したトヨタのチーフエンジニアである多田哲哉氏がいくつかの情報を明らかにしてくれた。良い点も悪い点も含めて。新型スープラはターボチャージャー付き直6気筒エンジンを搭載するが、残念ながらマニュアル・トランスミッションは設定されないとのことだ。
我々はずっと新型スープラのボンネットの下にどんなエンジンが搭載されるのだろうと推測してきた。BMWとの共同開発は(スープラはBMWの新型「Z4」と少し類似しているだけではない)、我々に直列6気筒エンジン復活の希望を与えてくれた。多田氏は直列6気筒エンジンでないスープラはスープラではないと断言し、さらに新型スープラは比較的チューニングしやすいクルマになると語った。ただし、標準状態でどのくらいのスペックになるのかはまだ不明だ。


そして新型スープラにマニュアル・トランスミッション(MT)は設定されないようだ。スープラのファンはMTを強く求めていないと多田氏は言うが、我々にはちょっと信じがたい。新型スープラが搭載するのはBMW製エンジンになりそうだから、ZF製8速オートマチックか、あるいは7速デュアルクラッチ式が組み合わされるだろう。トランスアクスル・レイアウトが採用される可能性も低いが、多田氏によると新型スープラの前後重量配分は理想的な50:50になるという。さらに、新型スープラは86よりも低重心になるそうだ。しかし、86の水平対向4気筒よりも長く高さのある直列6気筒エンジンと、86より短いホイールベースで、一体どうやってそれを実現するのかについては明かされなかった。もし、それが可能になるのなら、まるで黒魔術のようだ。


多田氏は、スープラも86のように、究極的なパフォーマンスの追求よりも、ドライビングの愉しさや操りやすさに重点を置いた、研ぎ澄まされたスポーツカーにしたいと考えているという。86と同様、新型スープラが一部の人々が期待しているような大パワーを発揮しなくても、驚くことではない。それが旧型スープラからの脱却なのだ。かつてのスープラは常に上のクラスと互角に戦えるGTカーだった。1990年初頭に登場した4世代目スープラ(日本では2代目)は最高出力320hpを叩き出した(日本仕様は当時の自主規制により280psに止まった)。多田氏はライバル視している特定のメーカー名などを挙げなかったが、トヨタは発売される新型ポルシェを毎回購入していると語った。


BMWとの共同開発については興味深い。まずBMWが新型Z4を発売する。これは、BMWが開発の大半を率いていることを考えれば当然だろう。多田氏によれば、トヨタとBMWの両社がうまくかみ合い始めるまでに2年を要したという。スバルとの共同開発は最初から上手く進んだようだが、ドイツと日本の自動車メーカーの間には文化的衝突もあったに違いない。

新型スープラの市販モデルが、いつ発表されるのかは分からない。しかし、今年の後半には新型スープラのレース仕様車がサーキットに登場するかもしれない。


By REESE COUNTS
翻訳:日本映像翻訳アカデミー

Autoblog Japan Staff

最終更新:3/13(火) 7:15
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