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清宮と掛布SEAを結ぶ特別な縁

3/11(日) 12:00配信

デイリースポーツ

 昨年末に転勤を命じられ、約4年間務めた阪神担当から日本ハム担当へ。新天地に心を躍らせながら、ミスタータイガースに報告の電話を入れた。12月のはじめ、凍えるような寒い日だったと思う。掛布雅之SEA(オーナー付シニア・エグゼクティブ・アドバイザー)は、熱いメッセージを送ってくれた。

【写真】中学2年生の清宮と掛布SEAの2ショット

 「日本ハムがどう育成するか、清宮君がどう育っていくか勉強できるチャンスだな!」

 この言葉を聞き、ふと2年前の夏を思い出した。2015年、当時の掛布DC(ゼネラルマネジャー付育成&打撃コーディネーター)は、夏の甲子園で大活躍中の高校1年生に目を奪われていた。「これだけ注目される中で『持ってる子』なんだよ。体の使い方も柔らかい」。大会2本塁打の早実・清宮幸太郎の実力を認め、未来に思いをはせていた。

 実を言うと、両者は2013年冬に一度対面している。自身が使用した「美津和タイガー」の野球道具をチームに贈呈するため、東京都調布市内の硬式野球チーム「調布リトル・シニア」のグラウンドを訪問。当時中学2年だった清宮の打撃練習を見て、「松井以上」と絶賛していた。

 44歳も年の離れた両者。だが、特別な縁で結ばれているような気がする。同じ右投げ左打ちの内野手で、ファンを魅了するホームランアーティスト。掛布氏との出会い、また激励の言葉の数々は清宮の心にも響いている。

 「(中学2年時のことは)よく覚えています。(エールは)本当にありがたいです。またお会いしたいです」

 オープン戦では15打席で11打数無安打(10日現在)。高校時代に比べて狭まったプロ野球のストライクゾーン、また多彩な配球への対応など試行錯誤を繰り返している。「もっと打席の中で自分の持ち味を出せるようにしたいです」。力感のない構えから、世代屈指のスイングスピードで白球をスタンドまで運ぶ。掛布氏のような大打者になってほしい。

 それからもう一つ、2人には共通点があるように思う。野球を心から愛し、また見る人を幸せな気持ちにさせるような笑顔と雰囲気。いつの日か、両者が再会する時を楽しみに待ちたい。日本ハムがどう育成し、清宮がどう育っていくか-。追いかけていきたい。(デイリースポーツ・中野雄太)

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