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新燃岳 活発な噴火活動が継続 爆発的な噴火に警戒

3/11(日) 20:14配信

ウェザーニュース

 鹿児島と宮崎の県境にある霧島山・新燃岳では、溶岩の流出を伴う噴火が11日(日)15時現在も継続しています。噴煙を上げる灰噴火は9時38分以降発生していません(19時現在)。

今後の火山活動に注意

 新燃岳では、3月1日(木)から噴煙を上げる噴火が発生し、火口内には地下から新たな溶岩が出ているのが確認されていました。9日(金)10時10分頃には、新燃岳火口の北西側から溶岩がわずかに流出し、ゆっくりと流下しているのが確認されました。

 10日(土)から11日(日)にかけても、大きな噴石を飛散させる噴火が断続的に発生しました。10日(土)18時11分の爆発的噴火では、弾道を描いて飛散する大きな噴石が火口の中心から1600mまで飛散しました。噴煙は最高で火口縁上2800mまで上がりました。

 11日(日)に気象庁が実施した上空からの観測では、新燃岳の火口内は溶岩で覆われ、縁辺部から白色の噴煙が100m程度上がっているのが確認されました。また、火口の北西側から幅約200mにわたって溶岩が流下しているのを確認しました。

 地上から実施した地形の観測では、火口の北西側へ流出した溶岩が、10日(土)10時頃の観測と比較して、約10m流下しているのが確認されました。

 火山ガス(二酸化硫黄)の放出量は1日あたり800トンと10日(900トン)と同程度でした。

 高千穂河原観測点の傾斜計では、9日18時頃から新燃岳方向がわずかに隆起する傾斜変動がみられています。また、噴火の前後で、山体がわずかに隆起沈降する変動が観測されています。

 火山性地震は多い状態が続いています。また、浅い所を震源とする低周波地震も多い状態が続いています。火山性微動は断続的に発生しています。

噴煙が上がった場合の流向

 ウェザーニュース会員の皆様から寄せられた投稿をまとめると、鹿児島と宮崎の県境付近で「灰うっすら」の報告が集中していますが、噴煙の高さの割には降灰が少ないことがわかります。

 12日(月)にかけても高気圧に覆われて、12日(月)日中までは北~西の風が吹くため、新燃岳の南東側では降灰の可能性があります。12日(月)夜になると高気圧が東に移動し、だんだん南風が吹くようになります。12日(月)夜は、新燃岳の北側で降灰にご注意ください。

防災上の警戒事項など

 新燃岳では、噴火警戒レベル3(入山規制)が継続中です。
 弾道を描いて飛散する大きな噴石が火口から概ね4kmまで、火砕流が概ね2kmまで達する可能性があります。そのため、火口から概ね4kmの範囲では警戒してください。風下側では火山灰だけでなく小さな噴石(火山れき)が風に流されて降るおそれがあるため注意してください。爆発的噴火に伴う大きな空振による窓ガラスの破損や降雨時の土石流にも注意してください。地元自治体等が発表する火山ガスの情報にも留意してください。

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