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繊細なカリフラワー収獲、人の手に似せたロボットが支援 英国

3/11(日) 9:30配信

The Telegraph

【記者:Sarah Knapton, science editor】

 カリフラワーの収穫作業は、見た目ほど簡単ではない。カリフラワーは何よりもまず堅く引き締まって白くなければならない。そして傷つけないように茎から優しく取り上げ、頭の部分を保護している外側の葉を数枚つけたまま摘むのだ。

 そのため科学者らは、英国でこのアブラナ科植物の収穫を請け負えるロボット助手を開発するにあたり、すでに十分試行されている道具である「人間の手」を模倣することにした。

 英プリマス大学(University of Plymouth)では現在、イングランドのコーンウォール(Cornwall)にあるカリフラワー畑で、優秀なロボットが労働市場の不足を補い、コスト削減に役立つかを調べるための研究を進めている。

 農業では手作業が総コストの約半分を占めることもあり、特に収穫期にはしばしば人手不足に見舞われる。そのため作業工程を自動化すれば経費節減をもたらすだけでなく、労働力不足のために農家が食物を畑で腐らせるような事態を避けることにもつながる。

 ロボット工学の専門家、マーチン・ステーレン(Martin Stoelen)博士が考案したロボット「グミアーム(GummiArm)」の動作は、機械というよりもまるで人間のようだ。間節で結合しているアームは、力を要求する作業か、あるいはより優しい触れ方が要求される作業かによって、柔らかくも堅くも作ることができる。

 ロボットの器用な人工指に搭載されているカメラとセンサーは、作物の成長具合を確認することもできる。つまり農家が直観的に判断している、収獲すべき野菜と残すべき野菜の判別も正確に行うことができるのだ。

 ステーレン博士は「究極的にはこうしたロボットが農家の生活をより楽に、またシンプルにするだろう。ロボットは作物の生育期を通して『多用途に利用する』ことも可能で、その中核技術を使って他の作業、例えば草取りや殺虫剤の散布などにも応用できる」と期待をかける。

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最終更新:3/11(日) 9:30
The Telegraph