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長~い「連節バス」、大量輸送の主役となるか 都市部などで導入進む その歴史と現状

3/11(日) 16:10配信

乗りものニュース

そもそも「連節バス」とは

 通常のバスよりも長い「連節バス」が近年増えています。1台で多くの人を運べることから、大都市圏の中心部を走る路線や、郊外に開発された副都心、大学のキャンパスなど、朝夕時間帯に通勤通学客が一気に集中する路線を中心に導入が進んでいます。

【表】日本で走る連節バス一覧

 連節バスとはどのような乗りものなのでしょうか。兵庫県三田市で連節バスを運行している神姫バス(姫路市)のウェブサイトでは、「大量輸送のために車体が2つ以上つながっているバスであり、連節部分が幌でつながっているため自由に行き来ができます」と紹介されています。全長はおよそ18mから19mで、旅客定員は110名から190名程度です。

 エンジンの配置は、先頭車両の床下にミッドシップエンジンとして置いて後部車両を牽引(けんいん)するものと、最後部車両にリアエンジンとして置いて中間・先頭車両を推進するものがありますが、車両のノンステップ化が進んだことで、最近は後者のタイプが大半となっています。一方、欧州などでは、有害物質を排出せず運行経費が低いトロリーバス仕様の車種も見られます。

 日本の場合、連節バスは道路運送法に基づく国土交通省運輸局の特例措置を受け、使用路線を限定して運行されます。というのも、連節バスの全長が、日本の保安基準で定められている12mを超えるうえ、軸重や全幅も日本の基準を超える車種が存在すること、さらには非常口が設置されていないなど、原則では日本国内の公道を走行することができないからです。そのため、日本で連節バスを運行する場合は、これらの点について、道路運送車両法に基づく国土交通省運輸局の基準緩和申請、道路法に基づく道路管理者の特殊車両通行許可申請、および道路交通法に基づく警察署の制限外許可申請などが必要となります。また、非常時の迂回路や新規路線への投入には、その都度実車による検証と認可も必要です。

 連節バスはトレーラーバスと異なり、複数の車両が幌でつながっているため、通常の大型免許で運転でき、けん引免許は不要です。しかし実際には、けん引自動車の運転と同等の技能が必要であることから、多くの事業者はけん引免許取得者を乗務させています。なお、営業運転に際しては大型二種免許が必要です。

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