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“フットサル界の大横綱”名古屋オーシャンズは3冠を達成して完璧なシーズンにできるか?

3/11(日) 14:08配信

AbemaTIMES

 常勝軍団・名古屋オーシャンズ。

 名古屋はFリーグ12クラブのうち、唯一の完全プロチームである。日本代表クラスとハイレベルな外国人選手で構成されたメンバーに、世界屈指とも言われる専用アリーナを持ち、100%フットサルに集中できる環境が整っている。

 2007年のリーグ発足以来、9シーズンにわたって優勝を譲らなかったという結果が、突出したチーム力を何よりも示しているだろう。各チームが「ストップ・ザ・名古屋」を掲げても、最後の最後は名古屋が勝つ。鍛え抜かれた肉体にオーシャンレッドの戦闘着をまとったチームには、“大横綱”のような風格が漂っていた。

 だが、昨シーズン、長い時間をかけて築き上げたプライドはズタズタに切り刻まれた。ペドロ・コスタ新監督が就任し、長年チームを支えたエースの森岡薫(現・ペスカドーラ町田)、キャプテンの北原亘(現・解説者)が退団。

 若返りをしつつ10連覇を目指す2つのミッションに挑んだが、リーグ戦では2位、プレーオフでも勝てずにリーグ連覇は途絶えた。極め付けは、全日本選手権だ。まさかの1次ラウンド敗退――。日本一を決める大会の8強にすら残れない、大失態だった。

 何としても王者のプライドを取り戻さなければならない。名古屋はチーム始まって以来の大改革を行なった。現役ブラジル代表のラファを含む、ヴァルチーニョ、ルイジーニョという一流のブラジル人選手を3人獲得、さらにスペインリーグにレンタル移籍していた吉川智貴を呼び戻した。2年目のペドロ・コスタ監督の戦術も浸透したチームは、2位の町田に勝ち点11差をつけてリーグ優勝。プレーオフでも町田との決勝を2試合トータル10対4で制して、完全王者に返り咲いた。

 開幕前に行われたオーシャンカップを含めて、すでに2つのタイトルを手にした。そんなシーズンの締めくくりとなるのが、全日本フットサル選手権だ。決勝に進出した名古屋の相手は、昨季、リーグ&プレーオフ、そして全日本選手権の優勝をとったシュライカー大阪だ。

 大車輪の働きを見せるGK関口優志は言う。

「昨年大阪に優勝を取られてしまった。明日は直接対決でどっちがというのを決められる。是が非でも優勝して名古屋に帰りたい」

 メンタルを強調したのはキャプテンの星龍太だ。

「決勝まで来ると両チームともに疲労は間違いなくたまってきているので、最後は気持ちの勝負になると思います。そこでどれだけ相手を上回れるか」

 ピッチの上でうなだれながら、相手が歓喜に沸く姿を見つめる。そんな敗者の光景は名古屋オーシャンズには似合わない。プライドを取り戻すための決戦が、もうすぐ始まる。

文・北健一郎(futsalEDGE編集長)

最終更新:3/11(日) 14:08
AbemaTIMES