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[大弦小弦]滑り台やトランポリン、ボルダリング…。晴れ間の広がった・・・

3/11(日) 10:45配信

沖縄タイムス

 滑り台やトランポリン、ボルダリング…。晴れ間の広がった10日午前、県平和祈念公園(糸満市)にある大型遊具の周囲では子どもたちの元気な声が響いていた

▼「まず公園に足を運んでもらうこと。遊具もその試みの一つ」と平和祈念財団常務の上原兼治さんは話す。背景に沖縄戦への関心が薄れているのではないかとの懸念がある

▼事実、資料館への県内からの有料入館者数は開館時2000年度は約11万人だったが、16年度は約8千人に。一方でゴールデンウイークの定番イベント「平和祈念こいのぼりまつり」には大勢の家族連れが集まる

▼「広場の向こうに何があるの?」。芝生で弁当を広げた後、子どもの興味が資料館などに向かう。そんな流れを期待した企画だった。当初は「静かな祈りの場に華やかな催しはそぐわない」との声もあったというが、今では平和の尊さを実感できる場に

▼2年前からは福島県産のヒマワリの種をまいて育てる「ひまわり畑の迷路」に取り組む。大人の背丈ほどに伸びたヒマワリ畑ではウグイスがさえずり、子どもたちの来場を待っていた

▼「多くの命が失われ、悲しみや苦しみを生んだ出来事も風化する。忘れずに伝えていくため、押し付けではなく自然に関心を持ってもらうのが大切」と上原さん。迷路は東日本大震災から7年となるきょう、始まる。(玉城淳)

最終更新:3/19(月) 12:40
沖縄タイムス