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タイトル争いの大本命、圧倒的マイレージを稼いだメルセデス/全チーム戦力分析(1)

3/11(日) 17:50配信

オートスポーツweb

 F1バルセロナ合同テスト2回目が終了し、マシンの速さそして信頼性が見えてきた。今回は全チームの戦闘力を分析し10回にわたり連載していく。第1回目は4連覇中のチャンピオンチーム、メルセデスだ。

2018年第2回F1バルセロナテスト4日目:フェルナンド・アロンソ(マクラーレン)

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●メルセデス(チーム戦力:99.9点)
 2018年のプレシーズンテストが終了した。8日間のテストで4連覇中のメルセデスがトップタイムを記録したのは、1回目のテストの最終日3月1日に1分19秒333を記録したルイス・ハミルトンの1回だけ。

 全体のベストタイムでもフェラーリ勢2人とフェルナンド・アロンソ(マクラーレン)が1分17秒台をマークしていたのに対して、メルセデス勢はハミルトンが1分18秒400(3月7日)、バルテリ・ボッタスも1分18秒560(3月7日)にとどまった。

 だが、8日間のテストを終えたいま、2018年のタイトル争いの大本命をひとつ挙げるとすれば、それはメルセデスしかない。その理由は、圧倒的な消化マイレージだ。

 それを象徴していたのが、テスト最終日の3月9日。この日もメルセデスはほかの日と同様、1台を2人でシェア。午前中にハミルトンがテストし、97周を走行。午後はボッタスが引き継いで104周を走ってテストを締めくくった。

 この日、2人が走った周回は合計201周。もちろん、その日走った10チームの中で最多だった。メルセデスが8日間で走破した総走行距離は4841km。こちらも10チームの中で最長である。

 この事実は2つのことを意味する。ひとつは耐久・信頼性が高いレベルで確立しているということ。もうひとつは、新車W09 EQ Power+の素性が良く、セットアップしやすいマシンに仕上がっているということだ。

 それを物語っているのが、昨年まで苦手としていた低速コーナーでのトラクションが改善していたことだ。カタロニア・サーキットにはセクター3にシケインがあるが、コース脇で走行するマシンをチェックしていたスペイン人記者によれば、「メルセデスがもっともスムーズだった」と証言している。


 今年のメルセデスが低速コーナーでのトラクションが良くなっていることは、8日間のテストでもっとも軟らかいコンパウンドであるハイパーソフトを使用せずにベストタイムを記録していることでもわかる。

 8日間のテストでのメルセデスの最速タイムはハミルトンの1分18秒400で、全体のトップタイムとなったセバスチャン・ベッテル(フェラーリ)の1分17秒182から1.218秒遅れである。

 だが、ピレリのマリオ・イゾラ(ヘッド・オブ・カーレーシング)によれば、「ウルトラソフトとハイパーソフトの差は0.7秒前後」あることを考慮すると、数字ほどの差がないことがわかる。

 さらに新車W09 EQ Power+から、パフォーマンスに好不調の波があるといういわゆる『ディーバ気質』が取り除かれていることは、ロングラン安定した走りにも表れている。

 じつは3月8日にトップ3チームがそろってレースシミュレーションを行っている。ボッタス、セバスチャン・ベッテル、マックス・フェルスタッペンだ。そのラップタイムを比較すると、メルセデスはフェラーリとレッドブルに対して、ロングランで0.4秒から1.2秒速いペースで周回していた。

 エンジニアリング体制は昨年加入してきたジェームス・アリソンが2年目に入り、いよいよ本領を発揮。ドライバーも2年目のボッタスは昨年よりも上積みがあり、プラス要素しかない。

 唯一の不安は、テストで軟らか目のコンパウンドを使用したときに発生させていたブリスター。タイヤの使い方が改善されれば、5連覇はかたい。

[オートスポーツweb ]