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復興のシンボルとして意義あるゲームとなった福島ファイヤーボンズvs仙台89ERS

3/12(月) 12:00配信

バスケット・カウント

震災を機にできた福島ファイヤーボンズの意義

文=泉誠一 写真=B.LEAGUE、泉誠一


東日本大震災の2年後、被災地である福島にプロクラブが誕生した。『絆』を意味する『ボンズ』と名付けられた福島ファイヤーボンズは、復興のシンボルとなるべく地域に根ざして戦いを続けている。あの日から7年が経った3月11日、同じく被災地の仙台89ERSをホームに迎え、満員となったアリーナで試合が行われた。

「今日という日に仙台と試合ができたことは、被災を経験した両県にとって非常に意義があり、良いゲームだった」。敗れた福島の森山知広ヘッドコーチはこう語り、この日、あらためて福島にあるクラブの意義を唱えた。

「震災を機にできたこのクラブが地域に何を残していけるのか。福島を背負っている以上は、それを選手たちにも問いたいですし、クラブとしてもその思いを持った選手とともに戦いたいという気持ちがあります。僕自身は2年目であり、震災を経験していないので当時のことを語ることはできませんが、僕らが県内の皆さんに対してファイヤーボンズのフィルターを通して伝えるべきことがあると思っています。そこをどう表現できるのか、クラブとしてどうつなげていくかが僕らの使命でもあります」

「今後、クラブが10年、20年、30年と続くように、福島の未来の子どもたちが将来はファイヤーボンズでプレーしたいと思ってもらえるように、その基礎を作るのが今いる選手やスタッフ、フロントの仕事です。このクラブが震災後にできた意義を考えると、僕らを通して福島が復興していることを知ってもらいたいです。また、全国各地のクラブと対戦することで「福島って良い街だね」、「食べ物が美味しいよね」と、スポーツを通して県外から見に来てくれた人たちが思ってくれることが一つの良い形でもあります」

「福島のホームゲームは面白いと周りのクラブにも思ってもらえるように魅力あるチームとなり、魅力あるゲームをすることが一番大事です。福島を背負っている以上は、みんなが常にそこを意識して取り組んでいくことこそが、このクラブの意義であると思っています。そのことを忘れないためにも、3.11のこの日に試合ができたことを良いきっかけとして、みんなで共有しながらこのクラブを引っ張っていきたいです」

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