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【米男子ツアー】ウッズ1差2位 奇跡起こらず

3/12(月) 11:31配信

東スポWeb

【フロリダ州パームハーバー11日(日本時間12日)発】ゴルフの米男子ツアー「バルスパー選手権」(イニスブルック・リゾート=パー71)最終日、首位と1打差の2位から出たタイガー・ウッズ(42=米国)は2バーディー、1ボギーの70で回り、通算9アンダーの2位に終わった。通算80勝目はお預けとなったが、堂々の優勝争いで復活をアピール。4月5日開幕の「マスターズ」に向けて千両役者が帰ってきた。優勝はポール・ケーシー(40=英国)。この日6つスコアを伸ばし、通算10アンダーで通算2勝目を挙げた。

 奇跡は起こらなかった。最終18番、10メートル以上ある上りのバーディーパットを決めればプレーオフの道が開かれる。だが、強いインパクトから放たれたボールはわずかにショート。それでもギャラリーは“王者の帰還”に歓声と惜しみない拍手を送った。優勝したケーシーにあと1打。過去79回の優勝で1打の重みを誰よりも知る男はこの結果を受け入れ、充実した4日間を終えて笑顔を見せた。

 3日目に5つのバーディーを奪い、この日も出だしの1番パー5で2オンに成功し、2パットのバーディー発進。代名詞の「タイガーチャージ」の予感も漂った。だが、その後はチャンスをものにできず、4番パー3ではグリーンを外してボギー。スコアを伸ばす上位陣とは対照的に、我慢のゴルフを強いられた。

 チャンスが来たのは14番パー5。残り225ヤードの2打目を強振し、2オンに成功させた。だが、3パットでパーどまり。この時点ですでにホールアウトしていたケーシーと2打差。17番パー3では1オンしたがカップまで約13メートル残り、厳しい状況に追い込まれた。

 それでもあきらめないウッズはこれをねじこんでバーディー。全盛期のど派手なガッツポーズこそなかったが、最終ホールまで期待をつないだ。勝つことはできなかったが、久しぶりの優勝争いで底力を発揮した。

 腰痛で戦線離脱を余儀なくされ、復帰しても途中棄権の繰り返し。昨年5月には飲酒もしくはドラッグの影響下で乗用車を運転した疑いで逮捕された。同4月に手術した際の処方薬の影響だったともされたが、元王者のショッキングな姿にゴルフ関係者だけでなく全世界に衝撃が走った。

 今年1月にツアー復帰し、今大会が4試合目。12位に入った2月の「ホンダ・クラシック」に続いて決勝ラウンドに進み、腰の状態に問題がないことを示した。あとは勝負勘だけが不安視されていたが、17番の鮮やかなバーディーでその心配も振り払った。

 ただ試合に出場するだけでなく、勝負師として表舞台に戻ってきたウッズ。13年の世界選手権シリーズ「ブリヂストン招待」以来の優勝はならなかったが「マスターズ」のグリーンジャケットも視界にとらえた。主役の座を取り戻すことを予感させるには十分すぎる4日間だった。

最終更新:3/12(月) 12:06
東スポWeb