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高校の英語教科書も<文法偏重> から<4技能重視>へ

3/12(月) 10:20配信

ベネッセ 教育情報サイト

高校の新学習指導要領が、近く告示されます(3月15日までパブリックコメント=意見公募手続)。全面実施されるのは2022年度入学生(17年度の小学5年生)からで、「大学入学共通テスト」(21年1月から)もこの学年が大学を受験する年(25年1月)に合わせて見直されます。
注目点の一つは、外国語(英語)で4技能(聞く・読む・話す・書く)を総合的に育成することが、いっそう重視されることです。これに伴って<文法偏重>と言われてきた教科書も、大きく変わりそうです。

指導要領が求める授業と大学入試にギャップ

新指導要領の外国語では、文法事項の指導は「過度に文法的な正しさのみを強調したり、用語や用法の区別などの指導が中心となったりしないよう」配慮すべきだとクギを刺したうえで、教材は「文法事項などを中心とした構成とならないよう十分に留意」することを求めています。
ここで言う教材には当然、「主たる教材」である教科書が含まれます。
現行の指導要領には、教材に関する言及はありませんでした。なぜ、こんな表現が盛り込まれたのでしょうか。

4技能を指導することは、現行指導要領でも同じのはずです。4技能をフルに使ったコミュニケーション能力の育成を重視する姿勢を明確に示すため、従来の英語I~IIという科目名を「コミュニケーション英語」I~IIIに変えたほどです。さらに、「授業は英語で行うことを基本とする」ことも明記されました。

しかし実際の大学入試では、大学入試センター試験で「聞く」(リスニング)は入っているものの「読む」(筆記)が中心で、個別試験の多くも「読む」「書く」に限定して出題されることがほとんどです。そのため高校の授業も、大学入試対策を意識して文法事項に力を入れざるを得ず、学年が上がるほど4技能を活用した言語活動が低調になっているのが実態です。本来は積極的にコミュニケーションを図る態度を育成するはずの「英語表現」I・IIでさえ、教科書が文法重視になっていると指摘されるほどです。

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