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関東の鉄スクラップ輸出入札、7年ぶり高値落札。国内市況押し上げ材料に

3/12(月) 6:03配信

鉄鋼新聞

 関東地区の鉄スクラップヤード業者で構成する関東鉄源協同組合(理事長・山下雄平ヤマシタ社長)は9日、3月契約の鉄スクラップ輸出入札を行い、平均3万7520円(H2、FAS)で合計2万トンを落札した。前月比では2770円の上昇。2カ月ぶりに値上がりし、平均落札価格は今年1月契約(3万7389円)を上回った。平均落札価格が3万7500円を超えたのは2011年2月契約以来7年1カ月ぶり。足元のメーカー買値を大きく上回る落札結果だったため、国内市況の押し上げ材料となりそうだ。
 今回は応札商社のうち2社が辞退。13社が合計19件を応札した、合計の応札量は11万7500トンで前月比1万1500トンの減少だった。
 入札の結果、3万7570円(1万トン)と3万7470円(1万トン)の2件を落札した。落札分の船積み期限は4月30日。
 応札のうち3万7千円以上の札入れは落札された2件のみ。応札全体の平均価格は3万6381円と、先週5日に入札を行った関西鉄源連合会の落札価格3万6550円とほぼ同水準だった。
 関東地区の鉄スクラップ市況は3月に入って再び上げ基調となっている。9日時点のメーカー実勢購入価格(H2)は3万5500~3万6500円。湾岸価格(H2)は3万5500~3万6千円どころ。今回の落札価格はメーカー買値や湾岸価格を大きく上回った。
 一方、事前に想定された落札価格は3万7500円前後。しかし、実際は上位2件を除き、想定を下回る応札価格だった。
 今回応札を辞退した商社が米国の鉄鋼輸入制限を懸念材料に挙げるなど、保護主義的な動きに対する警戒感が商社の慎重な応札姿勢につながったとみられる。
 入札後、山下理事長は「結果的に想定通りの落札価格だったが、米国の鉄鋼輸入制限が当組合の入札に反映されるとは驚いた」と感想を述べた。
 なお、同組合の船積みは12~15日で5700トン、15~17日で3800トンの予定。

最終更新:3/12(月) 6:03
鉄鋼新聞