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幼児からできる算数好きになる秘密のワザ

3/12(月) 14:20配信

ベネッセ 教育情報サイト

算数・数学を好きな子どもを育てるには、自分で考える力を身に付けさせることが大切だといいます。横浜国立大学大学院教授の根上生也先生に、数学好きの子どもを育てるために家庭で実践できることについて伺いました。

数学が得意な子の共通点

算数・数学が得意だと思っている子どもたちに共通していることが3つあります。1つ目は、自分で考えないと気がすまないこと。2つ目は、自分はきちんと考えられるという自信と誇りを持っていること。3つ目は、計算問題が嫌いだということです(笑)。なので、数学好きな子どもに育てるには、幼少期から自分で考えるという態度を育むことが重要です。

もちろん、誰だって好き勝手に自分で考えて行動したいでしょう。実際、算数が得意な子も苦手な子も、好き勝手に考えるという点は共通しています。しかし、算数が苦手な子は、先生の話も好き勝手に聞いてしまう。だから、全部が好き勝手になっているので、考えに数学的な整合性がなくなってしまう。反対に、算数が得意な子は、先生の話をしっかり聞いたうえで、それを前提に自由に考えます。こういう態度はほかの教科でも必要でしょう。

算数好きを育てる秘密のワザ

自分で考える力を持つ子どもに育てるには、言葉を覚え始めたころからの保護者の接し方が重要です。1~3歳のお子さんをお持ちのかたは、ぜひ次の2つを実践してみてください。

その1:子どもが言ったことを「そうだね」と言って心から受け止める。
たとえ犬を見て「ニャー」と言ったからといって、それを否定してはいけません。子どもの心の中には「ニャー」で表したい何かがあるはずです。それを「そうだね」と言ってあげる。大人の都合で無視したり、事実と違うと拒否したりせずに、保護者として心から受け止めてあげましょう。自分の理解や判断に自信を持たせてあげることが大切なのです。

その2:理由とともに、要求を言うようにさせる。
たとえば、「ドーナツが食べたい」とだけ言っても、ドーナツはあげない。「どうして食べたいの」と理由を聞いて、「お腹がすいたから、食べたい」「食べたことがないから、食べたい」のような複文を言わせるように仕向けましょう。
本当は「AならばB」という文を言わせたいのですが、小さい子には「前提と結論」という構図を理解するのは難しいでしょう。なので、「理由と要求」という形に変えてそれを言う練習をさせるわけです。それが定着して「AならばB」の文が言えるようになれば、Aを聞けばBを発想する頭ができあがります。その結果、Aと言えば、自分で考えて、Bをする子になるでしょう。

学校や塾では、Aを習ってAができるようになるだけという勉強が多いように思います。Aを習ったおかげで、これまでの自分では解決できなかったBが解決できるようになれば、勉強していても楽しいでしょう。算数・数学が好きな子どもは、自分自身の頭の中でそれを実現しているのです。

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