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復興へ続く船旅 被災地支援の「瀬谷丸」講演

3/12(月) 9:02配信

カナロコ by 神奈川新聞

 東日本大震災で被災した岩手県大槌町へ漁船を贈ったNPO法人「瀬谷丸」(横浜市瀬谷区)の露木晴雄理事長(38)が11日、県立青少年センター(同市西区)で、地域ぐるみの支援の歩みを県内の子ども会関係者らに語った。被災地に思いをはせるとともに、地域一丸となった取り組みの実践例を学ぼうと、同センターと県子ども会連絡協議会が企画。約50人が耳を傾けた。

 露木さんら瀬谷区の男性職人たちは震災直後から大槌町で炊き出しなどを続けた。支援活動の中で、津波で船を失った漁師と出会い、「漁がしたい」との言葉に一念発起。2012年に同区内で集めた募金を元手に定置網漁船・瀬谷丸が造られた。同船で水揚げされたサケなどは区内のスーパーで販売され、区内の小学校8校で給食のおかずになるなど、今も世代を超えた支援が続いている。

 約3625万円を集めた募金活動で声を張り上げる子どもたちや、漁師と露木さんらが挑んだ瀬谷丸の初出漁などの映像を交え講演した露木さんは「『船を贈りたい』という子どもたちの素直な思い、笑顔に支えられた」と感謝。「被災地へ行ったり、防災に取り組んだり、子どもたちにとって将来の行動に結びついてくれたらうれしい」と話した。その他、県内の子ども会の防災活動報告も行われた。