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緑色のANA機「エコボン」が運航終了 7年で再塗装、青色に

3/13(火) 15:45配信

Aviation Wire

 青を基調としたANAグループの機体の中で、緑色のラインが特徴的だったANAウイングス(AKX/EH)の特別塗装機「エコボン」が、3月12日で7年3カ月にわたる運航を終えた。受領から年数が経過し、リペイント作業が巡ってきたことによるもので、通常塗装に塗り直す。

◆由来は「エコ」と「ボン・ヴォヤージュ」

 エコボンは、カナダのボンバルディアが製造するターボプロップ(プロペラ)機DHC-8-Q400型機の特別塗装機。全部で3機あり、最初の機体(登録番号JA856A)は2010年11月9日に就航し、2号機(JA857A)は2011年5月13日、最後の3号機(JA858A)は同年10月21日に引き渡された。

 エコロジーの「エコ」と、フランス語で「良い旅を!」を意味する「ボン・ヴォヤージュ(Bon Voyage)」から名付けられた。Q400がCO2(二酸化炭素)排出量削減や騒音低減といった環境性能に優れていたことや、ANAホールディングス(9202)傘下で地方路線を担うANAウイングスが、ANK(エアーニッポンネットワーク)とエアーネクスト、エアーセントラルの3社を統合し、2010年10月1日に発足したことなどを記念したものだった。

 機体デザインは、ANAグループの通常塗装「トリトンブルー」をベースに、ブルーの部分を若葉をイメージしたグリーンに変更。機体前方に「エコ・ファースト」マーク、エンジン部分には「ECO Friendly Airline(地球に優しいエアライン)」と記した。

 3機のうち、もっとも早く通常塗装にリペイントされたのは3号機。エコボンとしての運航を2017年1月6日で終え、同月30日に通常塗装で復帰した。その後、初号機がエコボンとしての運航を12月4日で終了し、同月26日に通常塗装で復帰している。

◆ANAウイングス初の機体

 最後に残った2号機は、エコボンとして最終日の12日は計7便に投入。新潟を午前7時43分に出発した札幌(新千歳)行きNH1857便を皮切りに、新千歳を起点として女満別と秋田、青森へ飛んだ。最終便となった青森発伊丹行きNH1856便は、午後4時55分に乗客30人を乗せて出発し、午後6時43分に伊丹へ到着した。

 NH1856便にはパイロットの森裕二機長と石田高也副操縦士、客室乗務員の中平ゆずさんと松井有里さんが乗務。中平さんと松井さんは、乗客一人ひとりに名前を尋ねて手書きした搭乗証明書を、エコボンのペーパークラフトとともに手渡した。

 運航終了後は、伊丹空港内にあるMROジャパンの格納庫に機体を移し、ANAグループ社員有志によるお別れ会が開かれた。ANAウイングスの泉弘毅社長は、「ANAウイングスとして最初に受領した機体だった。エコボンとお別れをして、次のステージに向かいたい」と抱負を述べた。

 泉社長によると、エコボンは新サービスのテストケースに適していたという。「3機しかないので、レザーのシートカバーやWiFiによる機内エンターテインメントなど、テストケースとして導入するのにちょうど良い機体だった」と振り返った。

 エコボン最後の機体となった2号機は、13日からリペイント作業に着手。23日には、通常塗装で運航復帰を予定している。

Tadayuki YOSHIKAWA

最終更新:3/13(火) 15:45
Aviation Wire