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遊助、2018年第一弾シングルは予想の斜め上をいくフォークソング「みんな頑張ってる」/インタビュー1

3/14(水) 7:00配信

エキサイトミュージック

 
■遊助/ニューシングル『みんな頑張ってる』インタビュー(1/3)

遊助から2018年1発目となるシングル『みんな頑張ってる』が届いた。今回の曲は予想の斜め上をいくフォークソング。キャリア初のサウンドに挑戦して新境地を拓きながらも、内容は頑張っている人を優しく見守り、なおかつ頑張ってる自分も認めてあげようという、遊助らしい温もりにあふれた楽曲となっている。カップリングには、表題曲とは違った角度のチャレンジ曲や、ユニークな着眼点のナンバー、歌詞にハッとさせられる楽曲を収録。バラエティに富んだ各曲を遊助はどんな思いで作ったのか。今年3月11日でデビュー10年目に突入する(した)彼に、今後に向けた気持ちも語ってもらった。
(取材・文/猪又孝)

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サウンドは新境地を拓きながらも、内容は遊助らしい温もりにあふれた楽曲

――もうすぐ春ですが、2018年は今のところ、どんな感じで過ごしていますか?

遊助:もうずっと制作に入ってます。4月まで芝居の仕事が入っていて、あまり東京にいないから、昨年からずっと曲をいろいろ作って、あとミュージックビデオも撮りまくりながら、毎日進んでます。

――脂の乗り具合はどうですか?

遊助:乗っかっちゃってますね。乗っかったまま。中トロですよ。ホントに食べ頃(笑)。

――新曲「みんな頑張ってる」は、その制作期間の中で生まれたんですか?

遊助:そうです。昨年生まれました。

――ビックリするくらいフォーク調の曲ですが、どんなキッカケから?

遊助:コンペでいろんな曲を集めたんだけど、その中にひとつだけフォークで浮いてる曲があって、「なにコレ?」みたいな。ビックリしたんだけど、聞いていくうちにどんどん「いいな」と思えてきたんです。良い具合のシンプルさと、俺でも頑張ればギターが弾けるんじゃないか?っていうくらいのコード進行、温かさというか、緩さというか、やさしさというか、親しみを感じられる音色だったから、「これやってみたいかも」って。

――その背景には新しいことに挑戦したいという好奇心もあったんですか? フォークをやりたいという以前に、なにか新しいサウンドをやってみたいっていう。

遊助:それはありました。逆に俺だから、こういう挑戦ができるのかなと思ったし。

――言易行難という言葉がありますが、音を気に入ったとしても、作詞とか実作業は順調に進みましたか?

遊助:順調でした。まあ、最初は「やる」と言ったものの、「どうなっちゃうんだろうな?」みたいな不安はあったけど。というのは、毛嫌いしてきたわけじゃないけど、フォークという音楽をダウンロードしたこともないし。

――そもそもフォークは、遊助のルーツにあるの?

遊助:まったく聞いたことがないと言ったら嘘になるけど、俺のいっぱいダウンロードしてる曲の中にはないし、親父もソウル音楽とか(エルビス・)プレスリーとがか好きだったから。(吉田)拓郎さんとかは好きっていう話を親父から聞いたことはあるけど、家にレコードを見つけたことはないし。

――じゃあ、まっさらな状態からの挑戦だったんですね。

遊助:まっさら。周りのアーティストにもいないし、学生時代からツルんでるヤツらも縦ノリとかが多いから、どうなんだろう?って。でも、だからこそ楽しみでもあったし、実際楽しみながら書けました。

――どんなふうに歌詞を書き進めていったんですか?

遊助:学生時代、クラスの中にいた「あー、いたいた」「アイツ、今、こんな感じかも」みたいな人を例えにして作ってみようと思ったの。同窓会とかで会って、昔、描いていた夢とは違うかもしれないけれど、「アイツ、頑張ってんだなぁ」みたいな。この年だから思うこともいっぱいあるし、40歳前後くらいの人を具体的に思い描いて書いていったんだよね。

――これは応援ソングと捉えてOKですか? 

遊助:うん。そして自分自身への応援ソングでもある。「頑張れよ」っていうのもあるし、裏には「頑張ってるのはお前だけじゃないからな」もあるんです。

――俺も頑張ってるんだぞと。

遊助:そう。自分の今をちゃんと確認できるような曲にしたいなっていう気持ちもあって書いたの。

――曲調がこれまでと違うことで、歌い方のアプローチも変わってくると思いますが、レコーディングで意識したことは?

遊助:うまく言葉で説明できないけど、符割りというか、言葉の当て方がこれまでと全然違う。たとえば、♪変わりながら 育ちながら♪のところだと、♪育ちながら♪の「だ」にピシッとポイントを置きたくなるの。だけど、これは♪育ちぃな~がらー♪って歌ってる。

――ちょっと「ち」にアクセントを持ってくる感じ。

遊助:そう。母音の「だ」の方が言葉としては音ハマリが強いのに、子音の「ち」のほうに持ってきて、若干しゃくって歌ってる。

――その方がラフさというか、放浪感が出るというか。

遊助:うん。この曲をレコーディングしてるときに、気持ちよく全部ハメることがすべてじゃないなと思えてきて。今まで200曲近くはそうやって作ってきたけど、せっかく新しいことに挑戦するんだからと思ってやってみたら、こっちの方がむしろ良いかもって。哀愁が出るというかね。作りものじゃない感じ。人間臭さが出るなって。

――前作の「雑草より」で、<悩むのは立ち止まるため、考えるのは前に進むため>と歌ってましたよね。今回は、<悩むのは守りたいものがあるため、守りたいものがあるから楽しめる>と歌っていて、この2曲には継続性というか、地続き感があると思ったんです。

遊助:おぉー。たしかにそうかも。同じ時期に作ってたからね。でも、それは絶対ある。

――その時期、「悩むこと」について、いろいろ考えを巡らせてた?

遊助:なんでみんな楽しめる瞬間があるんだろう?って考えたときに、守りたいものはみんなあるでしょ?って。たとえば自分の家族なのか、自分自身なのか、地位なのか、生活なのか、それとも困っている友達なのか、なにか守りたいものがあるって、大変なことかもしれないけど、素敵なことだなと思ったの。守りたいものがなかったら笑えないなと思えてきちゃって。守りたいものがあるから楽しめてるんだなって。なんか哲学みたいになっちゃうけど(笑)、楽しめることから逆算して考えていったら、そういう思いに行き着いたというか、俺なりの考え方はそうだなって。

――別に今、悩んでるわけじゃないんですよね?

遊助:全然。楽しいからこそ、そうやって逆に考えていけたわけだから。

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