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20代女子プロ格闘ゲーマー「たぬかな」はファミコン世代ジュニア~建女からゲー女に

3/13(火) 11:00配信

デイリースポーツ

 「プロゲーマー」への注目が日本でも高まってきた。格闘ゲームに特化した大会で活躍するプロ格闘ゲーマーたちの中で、ひときわ個性を放っている20代女性にフォーカスする。80年代からゲームに慣れ親しんだ人たちのジュニア世代が、今では、プロになっている時代なのだ。

 女性プロ格闘ゲーマー・たぬかなは徳島県出身の25歳。「父がゲーマーでした。今52歳くらいのファミコン世代で、やっていたのは『ストリートファイター』。父と一緒にゲームセンターに行くことはなかったですが、家でやったりとかはありました」。物心つく頃から、ゲームが家庭の日常にあった。

 高校時代は放課後、自転車でゲームセンターに通い、格闘ゲーム「鉄拳」にはまった。卒業時には県内最強の「徳島全一」となるが、プロという選択肢はまだなかった。「建築の学校に行って、設計士になりました。クレーン、ユンボ、危険物、2級建築施工管理技士など資格も取って。ところが会社が倒産しまして」。転職先で正社員となったが、大阪を拠点とするeスポーツのプロチーム「CYCLOPS athlete gaming」のプロゲーマー募集を知り、ゲームにささげた青春の日々がよみがえった。応募して採用され、16年11月に契約を交わし、条件だった大阪に移住した。

 プロ専従となった今は、毎日夕方4時から深夜0時の閉店までゲームセンターで練習。店舗間のオンライン対戦で技を磨く。

 「プロになって変わったことですか?プレッシャーが大きくなった。背負うものが増えたので、純粋に楽しめなくなったんですけど、その分、練習時間をたっぷりもらえるんで。まずは勝つこと。プロとしてはそこからですね。性別の面(女性ということ)でいい扱いをされることが多いんですけど、実力も伴っていた方がかっこいいと思うんで」

 今後の目標は海外大会での優勝だ。「昨年、準優勝と3位はあったんですけど、まだ1位はないんで、取りたいと思ってます」。ゲーマー第2世代となるニューヒロインの「ゲーム道」は、まだ始まったばかりだ。(デイリースポーツ・北村泰介)

 ◆たぬかな 92年生まれ。「鉄拳」では4人目、女性では日本人2人目のプロゲーマー。米国、アジアなど海外での人気も高い。