ここから本文です

霧島山(新燃岳)「爆発的噴火は当面継続」

3/13(火) 14:24配信

ウェザーニュース

 鹿児島と宮崎の県境にある霧島山・新燃岳では、活発な噴火活動が13日(火)も継続しています。
 今日13日(火)、火山噴火予知連絡会から霧島山(新燃岳)の火山活動に関する見解が発表されました。

 3月1日に噴火が開始した新燃岳では、6日には溶岩が火口内に噴出を開始し、9日までに火口を満たした溶岩が、北西側火口縁を越えて外側斜面をわずかに下っています。溶岩の噴出は9日頃には概ね停止したとみられ、その量は約1400万立方mと推定されます。また、9日からは爆発的噴火が活発になり、大きな噴石の火口から約2kmまでの飛散や、大きな空振が観測されています。火山灰中には、4日以降は発泡した軽石粒子が次第に増加しました。マグマの化学組成は2011年噴火とほぼ同じです。

 GNSSでは昨年7月頃から霧島山を挟む基線の伸びが続き、主に北西深部のマグマだまりの膨張を示すと推定されていましたが、3月6日から8日の溶岩の噴出時期に同マグマだまり付近の収縮と考えられる縮みが観測されました。また周辺の傾斜計及びひずみ計でも関連する変化が観測され、次第に鈍化して8日頃にほぼ停滞しています。これらの変化は深部のマグマだまりから新燃岳火口へのマグマの動きを反映していると推定されます。

 火山性地震は3月1日以降は多い状態で、6日から10日にかけては低周波地震の活動が活発でした。火山性微動は3月1日から8日まで概ね連続して発生し、9日以降は断続的になり振幅は減少しています。火山ガス(二酸化硫黄)の1日あたり放出量は、7日には34000トンと急増し、その後は1000トン前後に減少しました。

 3月9日以降の噴火活動は、溶岩内部で火山ガスによる圧力が高まって爆発的噴火を起こしていると推定され、2011年2月以降の活動と類似しています。当面は爆発的噴火活動が継続すると考えられ、大きな噴石の飛散や、空振が発生する可能性があります。火口縁を越えた溶岩が斜面下部まで達したり、その崩壊による火砕流が居住地域まで達する可能性は低いと考えられます。

 深部のマグマ溜まりから新燃岳火口へのマグマの動きに注意し、火山活動の推移を引き続き慎重に監視する必要があります。

1/2ページ