ここから本文です

「完璧だった」銅メダル ~パラスノーボード・成田緑夢~

3/13(火) 8:02配信

カンパラプレス

 平昌パラリンピック競技3日目の12日、今大会初めて正式競技となったパラスノーボードでは1種目目のスノーボードクロスが行われ、成田緑夢(近畿医療専門学校)が下肢障がいLL2のクラスで銅メダルを獲得した。
「僕にとっては、完璧なメダルでした」
 その言葉にこそ、「成田緑夢」というアスリートの真の姿があるように思えた――。

迫力のパラリンピックスポーツ写真

「パラ」を感じた初レース

 成田にとって「パラリンピック」は、「オリンピック」と並んで「自分自身で初めて掲げた大きな目標」だという。その目標だった舞台の幕が、12日、ついに上がった――。

 この日の成田は、午前に行われた予選から「世界ランキング1位」の存在感を示した。予選1本目で58秒21の好タイムでトップに立つと、予選通過を見込んで決勝トーナメントに体力を温存したかったのだろう。20人の中で唯一、2本目を棄権した。そして2本目でも、成田の記録を上回る選手は出ず、結局、成田は予選をトップ通過した。

 そして、予選トップ16で争う1対1方式の決勝トーナメントでは、1回戦、準々決勝ともにスタートからリードする展開で危なげなく勝ち上がり、順当にメダル争いへと進んだ。

 迎えた準決勝も、スタートからリードを奪ったのは、成田だった。その差は徐々に広がり、誰もが成田の勝利を確信していた。ところが、途中のバンクでのヒールターンでバランスを崩して転倒。後方を滑っていた相手に抜かれ、敗れた。

 その時点で「金メダル」の可能性は絶たれた。しかし、成田に落胆はなかった。自分自身に常に問いかけていたのは、「挑戦していたかどうか」のただ一つ。転倒は、挑戦した結果であり、成田は自分自身に合格点を与えていた。

 この日、成田にとって最後のレースとなった3位決定戦。スタート地点に立った成田の心にあったのは「銅メダル」ではなく、やはり「挑戦」。集中力は、まったく切れていなかった。その結果、優勝候補の一人、エヴァン・ストロング(米国)とのレースに勝ち、銅メダルを獲得した。

1/2ページ

最終更新:3/13(火) 11:30
カンパラプレス