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カーリングをブームで終わらせるな! 平昌五輪の偉業から次のステップへ繋げるには?

3/13(火) 12:11配信

VICTORY

平昌オリンピックで女子代表が初のメダルを獲得するなどの活躍を見せ、今や日本列島は空前のカーリングブームに沸いている。しかし、これを一時の流行りで終わらせてしまっては意味が無い。いかにして今のこのブームを次に繋げられるかが大事になる。
(文=竹田聡一郎)

空前のカーリングブームの陰で、苦しい実態

14日からミックスダブルスの日本選手権が始まるが、オリンピアンによるペアが出場するということで、既に全日程のチケットのべ1500枚が即日完売するなど、カーリング人気はいまだ沸騰中だ。

もちろんそれは喜ばしいことだが、カーリング狂騒が続く中だからこそ、本橋麻里の言葉、「4年に一度のカーリングと言われているのを、しっかり根付く努力をし続けないといけない」が重く響く。人気があり選手の知名度や発言力が強いうちに次のステップに進みたいところだ

具体的には予算やハード面の整備が求められる。

カーリングはサッカーやアイスホッケーのようにピックアップチームが日本代表になるのではなく、日本選手権や代表トライアルで勝ったチームがそのまま代表チームになる。大国カナダをはじめ、カーリングの世界ではそうしたチームが多く、日本も少なくともここ20年はそれに倣ってきた。

その中で強化方法はそれぞれのチームに委ねられてきた。JCA(日本カーリング協会)はある程度の強化の指針を示し、日本選手権などで上位に入賞したチームである強化指定チームには予算の補助をしてきたが、逆に言えば、具体的な強化のスケジュールなどはチーム任せになっている。

例えば、中部電力、富士急などの企業がバックにいる実業団チームはその勤務形態や予算との兼ね合いで遠征や合宿などの規模やスケジュールが決まってゆく。

しかし、今回の平昌五輪に出た両代表チームは、地域に根ざしたクラブチームだ。

男子のSC軽井沢クラブは総合型地域スポーツクラブを運営するNPO法人で、女子のロコ・ソラーレ北見(以下LS北見)も、常呂カーリング倶楽部に籍を置くスポーツクラブだ。

選手はそれぞれの所属や勤務先があり、そこでの仕事や業務をこなしながらトレーニングを積んできた。活動費はSC軽井沢クラブであればシチズンやエステー、LS北見は國分皮膚科(北海道北見市)や株式会社アルゴグラフィックス(東京都中央区)などのスポンサーやサポーターの出資によるところが大きい。LS北見の本橋麻里がチーム創世記にスポンサー集めに奔走したのは有名な話だが、その一方で「果たしてそれは選手の仕事なのだろうか」という疑問はどうしても残る。選手が氷上での競技のみに集中できる環境はまだ整っていない。

マイナースポーツだから仕方ない、と乱暴なカテゴライズをしてしまうのは簡単だ。しかし、今回の平昌オリンピックでの熱狂や注目はもはやマイナースポーツの域を完全に超えている。今が史上最高のチャンスで、普及や資金集めのための策を打ち出すべきではないか。

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最終更新:3/14(水) 15:15
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