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唄や島口交え、奄美の劇発信 「稀」旗揚げに立ち見  鹿児島県奄美市名瀬

3/13(火) 13:01配信

南海日日新聞

 「奄美ならではの演劇発信を」の理念を掲げて発足した劇団「稀(まれ)」(永田彬也団長)の旗揚げ公演が10日、鹿児島県奄美市名瀬のAiAiひろばであった。約200人が来場し、立ち見が出るほどの盛況ぶり。永田団長は「多くの人が演劇に関心があると分かった。寄せられた期待を大切に一歩一歩内容を高めていきたい」と今後の目標を語った。

 「稀」は奄美大島在住の20~70代の11人が所属。2015年に鹿児島市であった国民文化祭で演劇の舞台を経験したメンバーが集い、東京の芸能事務所に所属する中山史尚さん(32)=奄美市笠利町出身=を演技指導者に迎えて発足した。

 公演では2~3人の少人数劇3演目が上演された。奄美の民話「アモレウナグ」では登場人物のせりふは全て島ユムタ(島口)。ナレーションを加えて分かりやすくした。ピアノとオカリナで島唄の「行きゅんにゃ加那」も生演奏し、劇を盛り上げた。

 初公演は約1時間で終了。カーテンコールでは出演者らに花束と温かい拍手が贈られた。家族3人で見に来たという冨川曙美さん(奄美市名瀬)は「最初の演目では思わず涙が出て隣の人に慰められたほど」「地元の劇を見るのは初めてだが楽しめた。これからも応援したい」と笑顔を見せた。

 味のある島ユムタで会場を沸かせた出演者の泉匡祐さん(66)は「失敗もあったがなんとか無事乗り切った」と舞台を振り返り、「始まる前の緊張感と終わった後の達成感は演劇ならでは。多くの人とこの感覚を共有したい」と劇団への参加を呼び掛けた。

 シナリオ、演出も手掛けた中山さんは「演技中はよく分からなかったがカーテンコールで多くの来場に驚いた」「まだまだ問題はあるが、きょうの成功を次のステップにつなげていきたい」と笑顔を見せた。
 劇団稀は団員、運営スタッフを募集している。問い合わせはメールgekidan.mare@gmail.com

奄美の南海日日新聞

最終更新:3/13(火) 13:01
南海日日新聞