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子宮頸がんで苦しむ人がいなくなるように 専門家が情報発信に乗り出した

3/13(火) 17:01配信

BuzzFeed Japan

子宮頸がんは、ヒトパピローマウイルス(HPV)に感染し続けることによって、がんになる直前の前がん病変という状態からがんへと進む。その感染を元から防ぐのがHPVワクチンで、早期発見を目指すのが子宮頸がん検診だ。

日本産科婦人科学会は、3月12日に学会ウェブサイトで、「子宮頸がんとHPVワクチンに関する正しい理解のために」というページ(http://www.jsog.or.jp/public/knowledge/HPV.html)を公開した。子宮頸がんの発症の仕組みや、予防の有力な手段であるHPVワクチンの効果や安全性などについて解説している。

同学会の広報委員会と婦人科腫瘍委員会の両委員長を務める新潟大学産婦人科教授、榎本隆之さんは「子宮頸がんで苦しむ人が少しでも減ってほしい」と目的を話している。
【BuzzFeed Japan Medical / 岩永直子】

もうこれ以上、患者が悲しむことのないように

日本で毎年約1万人が新たに発症し、約2900人が亡くなる子宮頸がん。HPVワクチンは2013年4月に公費で受けられる定期接種になったものの、うった後に体調不良を訴える声が相次ぎ、国は積極的に勧めるのを中止した。

安全性への不安が広がったため、ほとんどうつ人がいなくなっている。

一方、患者、死亡者数は増加傾向にあり、特に20~40代の子育て世代の女性がかかることから、「マザーキラー」とも呼ばれている。

子宮頸がん患者を日常的に診ている産婦人科医の学術団体として、一般の人に正確な情報を伝えて、正しく予防に取り組んでもらいたいと、婦人科腫瘍委員会のメンバーを中心に今回のページを作成した。

榎本さんは、つい最近も、長年不妊治療を行い、体外受精でようやく初めて赤ちゃんを授かったのに、同時に子宮頸がんが発覚した患者を診た。

「ギリギリまで赤ちゃんを産めるように粘ろうとしたのですが、リンパ節に転移していることがわかり、子宮と共に赤ちゃんを諦めるしか生きる道はないと判断しました。赤ちゃんを心待ちにしていたお母さんは大泣きです。こんな思いをもう患者さんにもさせたくないし、産婦人科医としてもこんな辛い手術をしないで済むようにしたいのです」

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最終更新:3/13(火) 17:01
BuzzFeed Japan