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「安く乗れる新幹線」増えるか 新潟空港のアクセス鉄道、実現への道のり

3/13(火) 16:10配信

乗りものニュース

一番安い「新幹線」は240円

 新幹線は、都市と都市を結ぶ特急列車しか走らない鉄道路線です。利用する際は、どんなに短い距離でも乗車券と特急券を買わなければなりません。新幹線で駅間距離がもっとも短い東北新幹線の東京~上野間(3.6km)は、運賃160円と特急料金(普通車自由席)860円で、合計1020円かかります。1000円未満で新幹線に乗れる区間はありません。

【画像】新潟駅と新潟空港の位置関係

 ただし、「営業上は在来線扱い」の新幹線なら、もっと安く乗ることができます。

 福岡県の博多南線は、山陽新幹線の博多駅と車両基地(博多総合車両所)を結ぶ、全長8.5kmの回送線を活用。車両基地の脇に博多南駅を設置し、JR西日本が新幹線の車両を使った通勤通学列車を運転しています。すべての列車が在来線の特急列車扱いで、特急料金は100円。これにJR西日本の運賃(200円)を加え、300円で新幹線の列車に乗ることができるわけです。

 JR東日本が運営する新潟県の上越線ガーラ湯沢支線も、営業上は在来線扱いの新幹線です。ここは上越新幹線の越後湯沢駅と保線基地を結ぶ、全長1.8kmの線路を使用。保線基地に隣接する山に「ガーラ湯沢スキー場」があり、保線基地にはスキー場に直結するガーラ湯沢駅が設置されました。原則としてスキーシーズンに限り、東京~ガーラ湯沢間を直通する列車が運転されています。

 東京~ガーラ湯沢間の運賃と料金は自由席の利用で合計6570円ですが、在来線扱いの越後湯沢~ガーラ湯沢間だけなら運賃140円と特急料金100円で、合計240円。博多南線よりさらに60円安い金額で新幹線の列車に乗れます。

空港直結の「安い新幹線」構想も

 実は、新潟県にはもうひとつ、構想段階ですが安く乗れる新幹線があります。新潟駅と新潟空港を結ぶ空港アクセス鉄道です。

 新潟空港は、新潟市の中心部から直線で約6kmと比較的近いところにあります。いまはバスやタクシー、マイカーがおもなアクセス手段ですが、いずれも道路を走ることになるため、渋滞に巻き込まれて所定のダイヤより時間がかかる可能性があるなどの課題を抱えています。

 また、日本では1980年代末期の冷戦終結後に「環日本海経済圏」の構想が提唱されるようになりました。これはロシアなど日本海の沿岸国との結びつきを強め、新しい経済圏を作りだそうというもの。新潟県も、環日本海経済圏の交通拠点として新潟空港を強化することを考え、その一環として新潟駅と新潟空港を結ぶ鉄道の構想が1990(平成2)年ころに浮上したのです。

 整備方式としては、上越新幹線の延伸や在来線の延伸、軽量軌道交通(LRT)やモノレールの建設、さらには線路と道路の両方を走れるデュアル・モード・ビークル(DMV)の導入など、さまざまな案が出されました。現在は新幹線延伸案と在来線延伸案のふたつに絞られてきています。

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