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当時は小4 高校の災害科学科に通う高2男子の震災と未来

3/13(火) 20:02配信

TOKYO FM+

東日本大震災から7年。TOKYO FM「SCHOOL OF LOCK!」では、今、リスナーの皆さんがどうしているのか、何を考えているのかを知るために東北に向かいました。3月12日の放送ではパーソナリティのとーやま校長とあしざわ教頭が、宮城県に住む3人のリスナーと会い、当時の話などを聞いたやり取りをお届けしました。

まず番組の一行は、仙台市にある宮城県多賀城高等学校へ。今回出演したリスナーの3人(ラジオネーム:チーバさん、いおさん、ふなをさん)は、この高校の災害科学科に通う高校2年生の男子生徒です。2011年の震災当時は小学校4年生だったという3人。災害科学科は自分たちが1期生で、大きな災害がまた起きたときのために、応急処置の方法や理科や数学を絡めた勉強をしているといいます。

当時のことについて、チーバさんは「家を出たら海があったっていう……。車とか物とか流れて黒い壁みたなのが来てて、“えっ? これ何?”って思いました。そのときは津波とか全然わからなかったんですけど、後からわかって“ここまで来るんだ”って思いました。すごく怖かったのもあったし、家を出たら海の匂いがしたし不思議だった」と語りました。
いおさんは「自分の家は津波が来るような所じゃなかったんですけど、学校にいたらいきなり地震が来て……。それが今まで体験したことがないような大きさの地震で、みんなで避難した校庭も地割れが起きてたりしていました。親が迎えに来るんですけど、自分の親はあんまり早い段階で来れなくて、“いつ来るんだろう?”ってすごい心配になって、怖かったっていうのを覚えています」と振り返りました。

もう1人の生徒・ふなをさんは、当時、南三陸町で暮らしていましたが、津波で家が流されおばあさんが亡くなりました。当時のことについてほぼ覚えているというふなをさんは、「(震災時は)授業でサッカーしてました。雪が降ってて授業終わると思ったときに地震で揺れて、立っていられなくて座り込んだんです。地震はその前の日とかおとといとかにもあったんで、“また地震か”、“大丈夫かな”と思ってました。そしたら、30分とか1時間とかして津波が来たんです。お母さんと会ったら、“今まで住んでいた街が、何もないよ”って言われ現実を受け止められませんでした。翌日、海に行こうと思ったら、下から上がって来たおじさんに、“砂浜に死体がいっぱいあるから、行かないほうがいいよ”って言われて。行くのはやめたんですけど、遠くから見ると海はすごい綺麗で、“なんでこの海が……綺麗なのにな”と思いました」と語り、亡くなったおばあさんについては、「3月11日の前の日にも地震があったんで、“今日もまた地震があるかもしれないからちゃんと逃げてね”とか言ってあげれば助かったのかなって思います」と胸の内を明かしてくれました。

「現在住んでいる仙台のほうが便利だけど、こっちに戻りたい」というふなをさんは、“街づくりがしたい”と今の高校を選んだといいます。「高校生として遊ぶなら他の高校かなと思ったんですけど、将来、また災害があると思いました。災害があると街もなくなるので、今まであった街を新しく設計する人は必ずいると感じて、その人になりたいなと思った」とのことです。

チーバさん、いおさんの案内で、津波の被害で防波堤が新しく作られた七ヶ浜町の菖蒲田浜や、ふなをさんの案内で南三陸町の志津川中学校やさんさん商店街(復興商店街)、以前自宅があった場所などを巡り、新しい街が作られていく様子を目の当たりにしたとーやま校長とあしざわ教頭。番組の最後にはとーやま校長が『新しい未来が確実につくられている』とメッセージを送りました。

「俺は普段東京で暮らしていて、ニュースとかを色々見るわけ。ネガティブなニュースも多いよね。色々なことが進んでいない、原発も廃炉になるのは30年40年後。たぶんみんながおじさんおばさんとかになるくらいまで収束しないとか。でも今、たくさんの方が廃炉に向けて色んな作業もされているわけで、ちゃんと進んでるんだよね。
今回3人に会って、改めて話を聞いた。すごくないかい? 起きたこと悲しいことを全部ちゃんと受け止めて、3人ともしっかりと前を向いている。
こんなに頼もしい10代が、今、宮城にいる。福島にも、岩手にも、茨城にも、青森にも、千葉にも。全国にも、頼もしい10代がたくさんいるんだ。そいつらによって、今こうしている間にも、新しい未来が確実に作られている。そう思っております!」

なお、今回の様子は番組のYouTubeチャンネル(https://youtu.be/6Cl9wdcPzgU・https://youtu.be/YoHh8BtLlbg)にて、動画でも確認できます。

最終更新:3/13(火) 20:02
TOKYO FM+