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瀬戸大橋下の櫃石島で最後の中学卒業式 香川・坂出、70年の歴史に幕

3/13(火) 21:38配信

山陽新聞デジタル

 瀬戸大橋が架かる櫃石島(香川県坂出市)の櫃石中で13日、最後の卒業式と閉校式があり、男子生徒1人が学びやを巣立つとともに、70年の歴史に幕を下ろした。1988年の瀬戸大橋開通によって島の振興が期待されたものの、人口減が止まらず、橋が架かる島のうち学校が存続するのは岩黒島(同市)だけになる。

 最後の卒業生は櫃本凌さん(15)。卒業式では、宮脇史郎校長が「豊かな心とみずみずしい感性はあなたの財産。誇りと自信を持って歩んでください」とはなむけの言葉を贈り、卒業証書を手渡した。

 閉校式では、櫃石自治会の池田勉会長が「瀬戸大橋が生活道として定着し、島の子どもたちは坂出の学校にも通えるようになった。閉校は寂しいが、新たな時代の幕開けを歓迎したい」とあいさつ。櫃本さんや宮脇校長らがシダレザクラを記念植樹した。

 櫃本さんは「高校で大勢の友達をつくり、島に遊びに来るよう誘いたい」と話す。4月からは家族の車でJR児島駅(倉敷市)まで送ってもらい、電車で香川県内の高校に通う。

 櫃石中の卒業生はピーク時の61年には69人を数えたが、ここ20年ほどは毎年10人未満だった。既に休校となっていた小学校もこの日で閉校となった。島に住む子どもは現在、島外の小中学校に通っている。

 瀬戸大橋が架かる三つの有人島のうち、与島(坂出市)の小中学校は2007年度末に閉校し、唯一学校が残る岩黒島では4月以降、小学生はゼロ、中学生は2人となる。