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MUCC・逹瑯ら気鋭のバンドが集結 ラウドな音で満たした新宿の夜:レポート

3/13(火) 18:32配信

MusicVoice

 MUCCの逹瑯(Vo)らが出演する業界初のバーティカルプラットフォームアプリ「VisUnite」主催のフェス『VisUnite Fest Special Edition vol.02』が2月28日に、東京・新宿ReNYで開催された。昨年10月に開催された『VisUnite Fest Special Edition』に続いての公演で、逹瑯率いるPSYCHOMMUNITY2やこのイベントのために組まれた真緒(Sadie/The THIRTEEN)やshinpei(ex.SuG)らが参加したVisUnite Special Sessionなど、オープニングアクト含め全7バンドが出演。約5時間に及ぶイベントは終始高いテンションで進行。ヴィジュアルロックの魅力を存分に放った。6月20日には東京・渋谷TSUTAYA-O-EASTで『VisUnite Fest Special Edition』の第3弾も決定した。

VisUnite Special Session

■マーブルヘッド

 オープニングアクトはマーブルヘッド。幕が開くとステージにはすでにメンバーの姿があった。オープニングナンバーは「『 デス知育 』●1980」。ダークなサウンドが轟く中、オーディエンスもその世界観に浸るように聴きいる。続いての「ハッピーターン野郎」でヘッドバンギングが起きるナンバーで席巻。そして、このあとに演奏する曲をダイジェストでレクチャーする荒技から、「【噂と情報】週刊めろちゃすたそ□【マガジン!】」を投下。童謡「いとまきのうた」をオマージュしたキャッチーなセクションで一体感を高め、ラストは「垂直型バケツ硫酸」で浴びせステージを後にした。(●は円マーク・□は白抜きハートマーク)

■Rides In ReVellion

 Voのアカペラから叙情的にスタートしたRides In ReVellion。「Eternal~渇望の空~」はロックサウンドにメロディアスかつ狂気にも似たシャウトのコントラストで彩る。オーディエンスもその場で座り込みヘドバンする場面も。「戦いは始まってんだよ!」と「MIRAGE」に突入。オーディエンスのビートに合わせての横移動にVoも「いいねぇ」と笑みを浮かべる。「もっと頭を回せ」と煽り盛り上げていく。「次はオープニングアクトではなく一人のアーティストとしてワンマンライブで立ちたいと思います」と決意を述べ、ラストナンバー「カレタソレイユ」の持つエネルギー、鮮やかな色彩を放ちステージを後にした。

■少女-ロリヰタ-23区

 本編1組目は少女-ロリヰタ-23区。「派手なゲームを始めようか...」と颯(Vo)の言葉から「ジョーカーゲーム」を届ける。スピーディーなナンバーで高揚感を煽り立て、「俺たちが引っ張っていくから盛り上がっていきましょう」と“歌モノ”ナンバー「ホシノカケラ」を披露。情感を込め歌い上げ、ツインギターによるユニゾンのリフが心地良い音圧でフロアに降り注ぐ。

 「マイム」ではヘヴィラウドなリフに、髪を振り乱しバンドの出すサウンドに答えていくオーディエンスの姿がフロアに。その勢いのまま「まだまだ派手にぶち上がっていくぞ!」と「螺子時計リビドゥー」。ヘドバンや腕を使った振り付け、前方へ押し寄せる人波と、曲調の変化に合わせ盛り上がり方も変えていくフロア。その様子に「最高です!」と賛辞を述べる颯。「もっと派手に...」と要求しラストまで、会場全体を巻き込むテンションの高いステージを見せつけ幕を閉じた。

■FEST VAINQUEUR

 続いては、美しいツインリードギターと怒涛のグルーヴで席巻するリズム隊、そこに乗るHAL(Vo)のアグレッシブさとマイルドさが絶妙なコントラストを見せるFEST VAINQUEURが登場。「SHADOW」ではフロアはオーディエンスのヘドバンによって髪の毛が振り乱れる光景が目の前に広がる。続いて「現代的疑惑都市'DOUBT!'」とエッジの効いたナンバーで序盤からクライマックスのような盛り上がり。続いて、4つ打ちのバスドラムが体を揺さぶった「vil Disco~somnambulism~」と変化を与え、コールアンドレスポンスで一体感を強めていく。

 エンターテインメント色の強いナンバーから、体が引き寄せられるビートが印象的だった「断罪~Black or White~」、「それぞれ輝け!」とタオルを使用し盛り上がった「ソレイユ」を投下。ライブの熱は上がり続けるなか、ラストは「ヴァレンシアとヴァージニア」で熱量をブーストし、密度の濃いヴィジュアルロック魂を見せつけインパクトを残した。

■RAZOR

 3バンド目はRAZOR。大歓声の中メンバー5人が登場。カウントから「LIQUID VAIN」でライブの幕は開けた。存在感のある猟牙(Vo)の歌声に、腕を掲げるオーディエンス。「踊れ!」と煽りたてればオーディエンスも体を左右に移動させながらヒートアップ。さらにその熱をブーストし、「PRIMARY」を放つ。盛大なオーディエンスのシンガロングに笑みを浮かべる猟牙。ソリッドでラウドなギター、迫り来るリズム隊によるビートは付け入る隙を与えない。怒涛の攻めのサウンドは、闘争本能掻き立て、オーディエンスの振り上げる拳にも力が入る。スクリーミングからクリーンまで幅広い声色で楽曲を彩る猟牙の歌に、オーディエンスの歌声もボリュームが上がり、会場を美しく包み込んでいった。

 「骨の髄まで愛し合いましょう」と「DNA」、「Labyrinth」と螺旋状の迷路に迷い込ませるような世界観、そして、体の芯に響き渡るサウンドを浴びながらラストは「消えない痛み」へ。さらに畳み掛けるようなビートは、ドーピングでリミットを超えるような興奮状態へ導いていく。うねる低音に会場は満たされるなか、結成まもないバンドとは思えない一体感、RAZORの存在感を鮮烈にアピールしステージを去った。

■VisUnite Special Session

 続いてはVisUnite Special Session。このイベントのために組まれたバンドで、メンバーはボーカルに真緒(Sadie/The THIRTEEN)、ギターにMiA(MEJIBRAY)とSARSHI(HERO)、ベースに燿 (摩天楼オペラ)、ドラムにshinpei(ex.SuG)の5人。幻想的なSEにブルーのライトが高揚感を煽るオープニング。印象的なシンセサウンドが鳴り響くとメンバーがステージに登場。大歓声が迎えられ、まずはThe THIRTEENの「BITES THE BLACK」を披露。真緒の断末魔の叫びと言えるようなシャウトによって、会場の空気感を一瞬で変えた。フロアも一糸乱れぬ掛け声で、そのエネルギーを押し返すように腕を振り上げる。

 続いては摩天楼オペラの「alkaloid showcase」を浴びせる。両サイドにMiAとSARSHIのフライングVギターが陣取る。MiAのギターソロでは早いパッセージに深いビブラート感情を描くようだ。MCを挟み、SuGの「☆ギミギミ☆」へ。体を弾ませたくなる軽快なリズムに、真緒のエッジの効いたヴォーカルが新しい世界観を見せ、間髪入れずにHEROの「テノヒラ」へ。オーディエンスも手をヒラヒラと靡かせ、会場とステージが一体となり楽曲を盛り立てていく。そして、再びMEJIBRAYのメタルコアサウンド「サバト」をドロップ。ドスの効いた歌から伸びやかな声へとチェンジさせる見事なテクニックで紡ぐ真緒。エンディングにはステージ中央に全員が集結する圧巻の光景をみせ、VisUnite Special Sessionを終えた。

■PSYCHOMMUNITY2

 大トリはPSYCHOMMUNITY2。PSYCHOMMUNITY2は前回からギターとドラムのメンバー3人を入れ替えてのステージ。幕が開き、逹瑯(MUCC)と足立房文(ex.フジファブリック)の2人がステージに登場。逹瑯が椅子に座り歌い始めたのはhideの「GOOD-BYE」。序盤はピアノと逹瑯のみで進行し、曲が進むにつれギターのLiN(ユナイト)、JUN(GOTCHAROCKA)、ベースのちょび(ex.DIV)ドラムの一朗(initial’L)とメンバーが一人づつ合流していく粋な演出で扇情させる。

 そして、けたたましいSEが流れるなか、ステージ中央で円陣を組み気合い入れる6人。熱い気合い入れから届けられたのは「DOUBT」。攻撃的な歌声は高揚感を与え、逹瑯の咆哮から「ピンク スパイダー」へ。逹瑯は羽織っていた衣装の着物を脱ぎすて、さらに激しいパフォーマンスで煽りながら歌い続ける。

 MCを挟み14歳の逹瑯がテレビで観て心臓をぶち抜かれた楽曲だという「DICE」を披露。バンドが放つ怒涛に押し寄せる音の波に乗り、逹瑯は童心に戻ったかのような歌声は、hideへのリスペクトをより強く感じさせた。まだまだ止まることを知らないPSYCHOMMUNITY2は続けざまに「SCANNER」を投下。メンバーも楽しそうにステージを動き回る。「もう一曲、速いの行っていい?」とオーディエンスに投げかけ、超高速ナンバー「D.O.D.(DRINK OR DIE)」に突入。息もつかせぬビートで攻めまくる。“DRINK OR DIE”ということで途中メンバーにお酒を奉仕する逹瑯。ステージ上はお祭り騒ぎのような空間を紡ぎ、そのエナジーに酔いしれる。

 ライブはラストスパートへ突入。hideの曲の中でもキャッチーなメロディラインが光るナンバー「TELL ME」、そして、盛り上がり必至の「Beauty & Stupid」とhideの楽曲の完成度と、バンドの再現能力の高さを実感さえられた瞬間。絡み合うアンサンブルに身も心も委ねて楽しむオーディエンス姿がそこにはあった。ラストはイントロからテンション爆上げのキラーチューン「ROCKET DIVE」。ボルテージはロケットのようにうなぎ上りに高まり、最高潮のなかライブは大団円を迎えた。

(終わり)

最終更新:3/13(火) 18:32
MusicVoice