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生息数増加で石垣島の生態系に影響も? カタグロトビ、幼鳥2羽が巣立つ

3/13(火) 11:15配信

沖縄タイムス

 国内では宮古・八重山諸島で極めて少ない観察例しかなかったカタグロトビが昨年以降、石垣市内で繁殖を続けている。昨年3月と8月に繁殖に成功したペアが12月にも繁殖行動を始め、今年2月に幼鳥2羽が巣立った。さらに、昨年3月に巣立ったオスと、新たに飛来したとみられるメスが昨年末から交尾や巣作りをしている。

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 「石垣島フィールドガイドSeaBeans」の小林雅裕さん(43)が確認し、撮影した。巣立った幼鳥が生存し、留まっているとすれば、石垣島に10羽が生息することになる。子育ての際には小型ほ乳類や鳥を捕獲することもあり、生息数が増えると島の生態系に影響を与える可能性もある。小林さんは「年2~3回繁殖できるようなので、この調子で増えると10年後に島内全域で観察できるようになる。影響は想定できない」と話し、状況を見守る。

 カタグロトビは台湾で、1998年の初記録後に増加、定着し、現在台湾での生息数は400羽。台湾から石垣島に渡り、留まっている可能性が高い。アフリカからヨーロッパ南部、アラビア半島南部、インド、東南アジアなどに分布し、基本的に留鳥。全長33センチほどで翼の肩の部分が黒く、名前の由来になっている。

 鳥の定着では、タイワンシロガシラが1976年に沖縄本島で見つかって以来、増え続け、農作物に被害を与えている例がある。

最終更新:3/13(火) 11:15
沖縄タイムス