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「フレイヴァ・イン・ヤ・イヤー」のラッパー、クレイグ・マックが死去 46歳

3/14(水) 22:10配信

bmr.jp

「フレイヴァ・イン・ヤ・イヤー」のラッパー、クレイグ・マックが死去 46歳

「フレイヴァ・イン・ヤ・イヤー」のラッパー、クレイグ・マックが死去 46歳

1994年に米ラップ・チャート14週1位となる大ヒットを記録した“Flava In Ya Ear”で知られるラッパーのクレイグ・マックが亡くなったことが明らかになった。46歳だった。

これは、クレイグ・マックのファースト・アルバム『Project Funk Da World』のエグゼクティヴ・プロデューサーを務めていたアルヴィン・トニーがNew York Daily News紙に明かしたもので、クレイグ・マックは現地時間で3月12日、心不全により、サウスカロライナ州ウォルターボロの自宅近くの病院にて息を引き取ったという。

クレイグ・マックのドキュメンタリーを企画していたというアルヴィン・トニーは先週、撮影のためにクレイグ・マックのもとへ行ったばかりだったという。その際に、クレイグ・マックはここしばらく体調が優れず、死が近いことを覚悟していることをアルヴィン・トニーに話したそうで、「彼は覚悟ができていた。主のもとへ帰ることになるかもしれないことも。(死を)まったく恐れている様子はなかった。もう覚悟していたんだ」とDaily News紙に話したとのこと。

この突然の訃報に、クレイグ・マックをBad Boy Recordsから送りだしたパフ・ダディことショーン・コムズは、「クレイグは、Bad Boyの偉業にとってとても重要な役割を果たした存在でした。人に優しく、愛情に満ちた特別な人でした」、「クレイグ・マック、あなたはBad Boyから音楽をリリースした最初のアーティストでした。あなたがヒップホップに遺した功績を一生忘れません」などと故人を偲んだ。他にも、LLクールJ、ミッシー・エリオット、E-40、チャック・Dなど多くのラッパーたちが彼の安らかな眠りを祈っている。

また、“Flava In Ya Ear”を手がけたイージー・モー・ビーは、3ヶ月ほど前に電話で話し、ふたたび音楽の世界に戻るよう説得に成功したところだったことをInstagramで明かしている。「彼の死の何がそんなに残念かと言うと……3ヵ月ほど前にようやく彼の連絡先を知って、1時間以上にわたって電話で話したんだ。そのほとんどは、彼にまた音楽をやるよう説得を試みることに費やした。彼は、神に人生を捧げてからラップをするべきではないと考えていたから。彼に懇願し、音楽を通じて神を讃えることだってできると説明した。そしてようやく彼は降参して、『OK、モー・ビー、やるよ』と言ってくれたんだ。それで5~6曲のトラックを送ったんだけど、彼からは音沙汰なしだった」などと説明したイージー・モー・ビーは、「信頼できる筋」から聞いた話として、やはりクレイグ・マックが死期が迫っていることを自覚していたらしいとし、“Flava In Ya Ear”や未発表音源などを公開しながら、彼の死を偲んでいる。

エリック・サーモンもまた、クレイグ・マックの新作を制作中だったとしており、「彼のニュー・アルバムを完成させるところだった……」とTwitterでコメント。エリック・サーモンは先月、メソッド・マン、ミスター・チークスにクレイグ・マックをフィーチャーした新曲“Come Thru”も公開したばかりだった。米Billboard誌のインタビューに対し、クレイグ・マックから5ヶ月ほど前に死期が迫っているようだと告げられたことを明かしたエリック・サーモンは、Twitterで言及したクレイグ・マックの新作について、「アルバムはまだ完成していないけど」としながら、完成させるだけの音源はすでにあると保障した。

1971年5月10日生まれ、ニューヨークはクイーンズ出身のクレイグ・マックは、1994年に発表した“Flava In Ya Ear”が米ラップ・チャートで14週1位、シングル総合チャートでも最高9位となる大ヒットを記録。グラミー候補にもなった同曲は、90年代を代表するヒップホップ・クラシックの1曲として今なお親しまれている。“Flava In Ya Ear”のヒットが牽引し、デビュー・アルバム『Project Funk Da World』も米R&B/ヒップホップ・アルバム・チャートで6位となるなど好評を博した。1997年にはセカンド・アルバム『Operation: Get Down』をリリース。2002年には、ディディことショーン・コムズの大ヒット・シングル“I Need A Girl”のミュージック・ビデオにも姿を現し、新作も準備していたが、リリースされることなく、次第に音楽シーンから姿を消していった。

しかし2012年に、サウスカロライナ州ウォルターボロのキリスト教系宗教団体「Overcome Ministry」の内部映像がYouTubeなどに登場し、大きな話題に。映像では、教祖のラルフ・ステアが「クレイグ・マックは死んだのだ。今ここにいるのは、クレイグ・マックだった者」などと宣言し、クレイグ・マックが自身の過去を「邪悪」だったと悔い改める姿が衝撃を与えた。教祖のラルフ・ステアは、2002年、69歳の時に17歳と20歳の女性信者への性的虐待、そして洗脳の疑いで逮捕され、暴行について罪を認めている。また昨年12月にも、性的虐待、誘拐、強盗などの容疑でふたたび逮捕されており、一般的に「Overcome Ministry」はカルト教団と見なされている。2016年に行われたBad Boy Recordsの創立20周年を記念した一大ツアー〈Bad Boy Family Reunion Tour〉にも、クレイグ・マックは信仰上の理由から参加を見送っていた。昨年9月には、2000年代の未発表音源をまとめたとされる『The Mack World Sessions』が発売されている。

最終更新:3/14(水) 22:20
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