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【KNOCK OUT】那須川天心、足の指を骨折も練習再開、最強の敵撃破で「相当自信がついた」

3/14(水) 17:58配信

イーファイト

 今や時代の寵児となった“神童”那須川天心。RISE、KNOCK OUT、RIZINと3団体を股にかけて活躍し、2014年7月のプロデビュー以来29戦全勝(キック、MMA、キック+MMAのMIXルール)と無敗を守っている。

【フォト】スアキムにボディストレートを突き刺す那須川

 その那須川の前に2月の『KNOCK OUT』で立ちはだかったのが、立ち技最強格闘技と呼ばれるムエタイから送り込まれた刺客スアキム・シットソートーテーウだ。本来は55kgの選手だが、強すぎて相手がいないため57kg以上で試合をしており、1月の試合では現ルンピニースタジアム認定スーパーフェザー級王者ナワポンをヒジ打ちで大流血に追い込み、最後はパンチでKO。那須川にとって“これまでのキャリア史上最強の敵”として、大きな話題を呼んだ。

 那須川自身も「主催者や周りの人たちもそうなんですが“そろそろ負けてもいいんじゃない?”と思っているので、そういう相手を用意したんじゃないかな。そういう意図を感じますね」と、試合前に危機感を抱いていたほどだ。

 かつてない緊張感の中、試合は行われた。前へ出て右ミドル、パンチ、ヒジ打ちを繰り出してくるスアキムに対し、那須川はカウンターを駆使する。フットワークを使い、打ってはその場からすぐに離れ、スアキムを翻弄した。持ち前のスピードを生かした攻撃で、スアキムが一発パンチを出すと倍以上の攻撃を返す。4Rと5Rにスアキムのパンチをもらう場面もあったが、最後まで那須川のペースで試合は進み、判定で那須川が勝利。KO決着ではなかったが、見応えのあるフルラウンドの攻防に観客も大きな拍手を送った。

 イーファイトが2月度「ゴールドジムプレゼンツ格闘技月間ベストファイター」に那須川を選びインタビューした際、「スアキムは強かったですね。今までやった相手の中でもズバ抜けて強かったです。圧力もあってオーラもありましたし、本気で戦いに来ているタイ人だなと思いました」と試合を振り返る。

 試合を終えて「倒したかった、と言うのはありました」とKO出来なかったことには心残りがあるが、「でも今回は、ああいう勝ち方でもいいかなというのはありました」と試合内容と自分の戦い方には満足しているという。

「試合が終わったあと身体が痛かったので、ああ、戦ったなって感じがしました。何回かは痛かった試合もあったけれど、あそこまでダメージらしいダメージがあったのは初めてです。試合をした実感がありました」と、自分も無傷では済まなかった。

 さらに試合後、関係者からは驚きの事実が明かされる。実はスアキム戦前から左足を痛めていたというのだ。那須川自身から語られることはなかったが、公になったことで今回口を開いた。

「年末のRIZINでやったトーナメント(浜本“キャット”雄大と藤田大和をKOして優勝)の前から、折れてはいなかったんですが、蹴ると左足の甲辺りに痛い感じがあってそれが長引いていたんです。そのまま耐えていたら折れるかもしれないという感覚はありました。スアキム戦の前も痛かったんですが、でも足一本でも大丈夫かな、みたいに思っていましたね」

 試合ではその痛む左足でスアキムの出鼻を挫くようなインローを何度も蹴った。技術的な勝因には、そのインローがよく出たことをあげていたが、「蹴らないと今回はヤバいと思っていたので、試合では蹴ろうと思っていました」と覚悟を決めていた。

 その結果、試合後に病院で検査をしたところ「左足の中指が骨折していた」ことが判明。しかし那須川は「まあ、大丈夫です。もう練習も再開していますしね」と全く意に介さなかった。

 最強と言われた敵との戦いをクリアーし、「相当な自信になりました。もう、本当に自信が付きました」と強くなったことを実感している。次回の試合は5月6日(日)マリンメッセ福岡で開催される『RIZIN.10』だが対戦相手選びが難航し、なかなか決まらない状況だ。

 那須川自身は「どんな相手になるのか分かりませんが、今回のスアキムのような相手とまたやりたいですね。毎試合、自分が負けるんじゃないかと言われるような相手とやりたいです」とさらなる強敵との対戦を強く望んでいる。

最終更新:3/14(水) 17:58
イーファイト