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止まらぬフィーバー!カーリングの意外な移籍事情

3/14(水) 16:46配信

東スポWeb

 フィーバーはいつまで続くのか。カーリングの「日本混合ダブルス選手権」(14日開幕、青森・みちぎんドリームスタジアム)へ向けて13日、藤沢五月(26)、山口剛史(33)組など平昌五輪日本代表の女子・LS北見と男子・SC軽井沢のメンバーが組んだ3チームが会見を行った。すでに初日から18日の決勝までチケットが完売し、人気は五輪後も継続中。ブームの一方で注目の移籍話はなく、各チームは意外なほど静かな五輪後を迎えているという。

「ブームをブームのまま終わらせたくない」。会見では各選手の口からこんな言葉が聞かれた。

 平昌五輪では日本女子のLS北見が史上初の銅メダルを獲得。「そだねー」と「もぐもぐタイム」も流行語となった。美人スキップとして大ブレークした藤沢は「(五輪で)4人制は知ってもらえたが、男女2人制の種目あるんだよと分かってもらえればうれしい。私たちが五輪で感じたパワーを見せられれば」と笑顔で語った。

 各日250枚が用意された観戦チケットはすでに売り切れ。「一番遠い方は九州から観戦に来ると聞いています」と大会関係者も驚くほどの人気ぶりだ。日本カーリング協会関係者も「同じ会場で行われたトリノ五輪(2006年)後の日本選手権(入場無料)は入場制限するほどだったけど、集まったのは地元の方たち。遠方から多くの方が観戦に来るというのは初めてだと思います」と明かした。

 フィーバーの一方で、意外なほど静かなのが移籍事情だ。前回の14年ソチ五輪後には、代表チームの北海道銀行から吉田知那美(26)が戦力外となり、LS北見に移籍。1年後には藤沢も中部電力から加わり、LS北見は現在のメンバーとなった。

「五輪代表のLS北見は今のメンバーで次は金メダルを目指そうと、(主将の)本橋(麻里)さんがチームをまとめている。世界選手権(17日~、カナダ)に向けて遠征中の富士急も動きがあるとは聞いていない。この時期になれば、いろいろと耳に入ってくるものですけどね」(前出の協会関係者)

 富士急には今回、北海道銀行の小野寺佳歩(26)が加わっているが、5月に出産を控える西室淳子(37)に代わっての助っ人加入。現状では上位チームに本格的な移籍はないまま来シーズンを迎えると予想されている。

 野球やサッカーのように二軍選手はおらず、チーム内で若手が台頭するといったことは起こらない。活性化という意味ではやや寂しい気もするが、今後も同じ顔触れで22年北京五輪に向けた争いが展開されそうだ。

 そうしたなか、今後への可能性を感じさせるのはリンクの新設だ。「京都・宇治市に新設されるスケートリンクのサブリンクとして、カーリング場が検討されています」(日本協会の浪岡正行専務理事)。メインのスケートリンクは通年型となることが決まっており、カーリング場も通年利用可能となれば、日本で5か所目となる貴重な施設。ここから新たな強豪チームが生まれることも期待される。

 見るスポーツとして、さらには実際にやるスポーツとして、カーリングが定着するのか。これからの1年、2年がカギを握るのは間違いない。

最終更新:3/14(水) 16:46
東スポWeb