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巨大液晶工場の新設が液晶パネル用部材の増産を誘発する

3/14(水) 20:20配信

投信1

 液晶パネル用部材メーカーの増産計画が次々に浮上している。背景にあるのは、中国の液晶パネル最大手BOE(京東方科技集団)が安徽省合肥市に稼働した、世界で初めて第10.5世代(10.5G=2940×3370mm)のマザーガラスを用いる液晶パネル工場だ。BOEに続き、今後も10.5G工場が相次いで立ち上がってくると見込まれるため、これに応じた供給体制を整備しようと部材メーカーが増産計画を具体化し始めているのだ。

10.5G工場は世界で6カ所に

 10.5Gマザーガラスからは、65インチ液晶パネルが一括で8面取れる。これにより、今後は65インチ液晶パネルの製造コストが大幅に下がり、液晶テレビの大画面化が加速していくと見込まれている。BOEの合肥10.5G工場が2017年末に稼働を始めたこともあって、18年の液晶パネル生産面積は年間で前年比6~8%増加すると予測されており、今後どのようなペースでBOEのラーニングカーブ(量産技術の習熟度)が上がっていくのか注目されている。

 BOEに続いて10.5G工場を立ち上げるのが、中国2位の液晶パネルメーカーCSOT(華星光電=チャイナスター)だ。広東省深セン市で建設を進めており、19年初頭から量産を開始する予定だ。

 中国2社に続くのが、世界最大のEMS(電子機器の受託生産サービス)企業である台湾の鴻海精密工業(フォックスコン)だ。高い液晶技術を持つシャープを買収した鴻海は現在、中国の広東省広州市で10.5G工場の建設を急いでおり、当初予定していた19年の竣工を18年末に前倒しし、19年半ばには本格稼働させるつもりだ。

 これに加えて、17年夏には米ウィスコンシン州にも10.5G工場を建設することを決めた。投資総額は100億ドル。同年11月には同州と総額28.5億ドルの州税控除を受ける契約も結んだ。21年の稼働開始が見込まれている。

 ちなみに、BOEとCSOTはそれぞれ2棟目となる10.5G工場の建設も検討している。BOEは3月8日、湖北省武漢市に460億元を投資して2棟目の10.5G工場を建設すると発表した。20年初頭の稼働開始が見込まれる。一方、CSOTは20年後半に新たな10.5G工場を稼働させたい意向だという。

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最終更新:3/14(水) 20:20
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