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勉強を始める前の質問で子どもの成績が上がる?

3/14(水) 10:20配信

ベネッセ 教育情報サイト

コーチングのプロ、石川尚子さんが子育てに役立つコーチング方法を伝授いたします。

最近、熱心にコーチングを学びに来てくれるNさんという大学生がいます。将来は教員になることが夢だそうです。そのNさんが、先日、「コーチングを実践してみて、成果が出ましたよ!家庭教師で教えている中学2年生の子の定期テストの点がすごく上がったって、お母さんから感謝されました」と言うのです。
Nさんは、いったいどんなコーチングをしたのでしょうか。

勉強することは子どもが決める

「相手の主体性を引き出すこと」を目指して、Nさんは指導法を変えてみることにしました。
これまでは、「国語が苦手みたいだから、今日は国語からいこうか」と、勉強する内容をこちらが考えて提案していました。それをすっかり変えて、「今日は何をやりたい?」と相手の希望を聴くところから始めるようにしました。
「じゃあ、数学!」と、Nさんの教え子の中学生は答えます。彼は、数学は得意でしたが、国語はあまり好きではないようでした。自分がやりたいことを「やる!」と言って始めるわけですから、当然、以前よりは集中して取り組みます。

やりたくないことを強制的にやらせようとすると、どうしても勉強自体が嫌いになってしまいます。勉強に対する意欲を引き出す上では、子どもがやりたいことを自分で決めてやるという方法はなかなか効果的でした。

ところが、やりたくない科目の勉強はいつまでたってもやろうとしません。「これでいいのかな?」とNさんは思いましたが、今まで以上に、主体的に取り組んでいるようなので、「まあいいか、しばらく見守ろう。きっと、自分で気づくはずだ」と思い直し、毎回、勉強の最初に、「今日は何をやりたい?」と質問し続けました。

子どもが自分で気づくと効果は絶大

すると、勉強している科目は、確かに、テストの点数が上がりました。一方で、当然といえば当然のことなのですが、苦手科目のほうは下がってしまいました。このテスト結果を前にして、Nさんは質問しました。「君はどう思う?」と。中学生は、じっと考えていましたが、「やっぱり、国語もがんばったほうがいいですよね。勉強したら、数学が上がったので、国語も勉強したら上がりますよね」と自分で答えました。

その後は、「今日は何をやりたい?」と質問すると、「国語をやります」と苦手科目にも、自発的に取り組むようになりました。その結果、全体的にさらに成績が上がり、1年前とはまったく違うレベルになったそうです。お母さんもびっくりされていたようです。

Nさんはこう言っていました。「最初は、これでいいのかなと思いながら、やっていましたけど、やっぱり、子どもは自分でやると決めたことはやるんですよね。やりたくないことでも、ちゃんと自分で考えて気づけるんですよ。『やったほうがいいな』って。自分で気づいたことは、こっちが言わなくても、ちゃんとやれるんですよ」

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