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相鉄グループ創設「鉄道小説大賞」初の授賞式 大賞は宮崎辰夫さん「橋の記憶」

3/14(水) 11:11配信

乗りものニュース

「昭和の風景」を描いた作品、大賞に

 相模鉄道や相鉄バスなどで知られる相鉄グループが2017年に創設した文学賞「鉄道小説大賞」の授賞式が2018年3月13日(火)、横浜市内のホテルで行われました。式の主催は同グループ会社で、商業施設などの管理を手掛ける相鉄ビルマネジメントです。

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「鉄道小説大賞」は相鉄線や沿線の街、人、自然を舞台にした短編小説などを対象とした、同グループ創立100周年の記念事業。賞を通じて、相鉄線沿線の魅力を広めることが目的です。国内外から全475作品が応募され、一次審査と最終審査の計2回の選考を経て、大賞1作品と優秀賞2作品、相鉄賞2作品、本屋特別賞1作品の計6作品が選ばれました。

 大賞に輝いたのは、宮崎辰夫さんの「橋の記憶」。これについて選考にあたった審査員でノンフィクション作家の小松成美さんは、同賞のウェブサイト上で「昭和の風景が鮮やかに見えてくる情景描写に、切なさと懐かしさを募らせた作品。どんな家族にもある軋轢(あつれき)、そして出会いと別れ。それを題材に、現在と過去がモザイクのように綴られる文章には、まだ貧しさが隣り合わせだった時代と、互いに手を取り合って懸命に生きる人々の肖像が鮮やかに浮かび上がります」と評しています。

宮崎さん「1週間で書き上げた」

 普段は社交ダンスの講師として働いているという宮崎さんは、1964(昭和39)年11月13日の生まれ。小説を書こうと思ったのは7年前からだといいます。今回の賞を含めて、これまで3つの作品を応募してきたとのこと。

「受賞するとは思っていなかったので、とてもびっくりしています。作品のアイデアは、8月から10月までの毎週日曜日の散歩で練りました。書き始めたのは11月始めから。1週間かけて仕上げました。アイデアのベースにしたのは、友人のエピソードです。始めの3日間で(原稿用紙)40枚分を書き上げ、残りの日で30枚まで減らしました」(宮崎さん)。

 宮崎さんは今後、社交ダンスを題材にした作品を書いていきたいと意気込みを語りました。

 なお、優秀賞には新井爽月(さつき)さんの「52,596,000分の朝と夜」と田中マルさんの「リバーサイド」が、相鉄賞には奴川際(やつがわさい)さんの「帰る夕暮」と井々井楠梨(いいいくすり)さんの「君が電車になった日」、本屋特別賞にはあざまあんりさんの「はじめての冒険」が選ばれました。

 大賞には賞金10万円と副賞、優秀賞には賞金5万円と副賞、相鉄賞と本屋特別賞には賞金1万円が送られました。

 大賞と優秀賞計3作品は小冊子にまとめられ、3月14日(水)より相鉄沿線内外の書店で2万冊が無料配布されます。

乗りものニュース編集部