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原因は路面コンディション? 各ドライバーに訊く「SF鈴鹿テスト2日目はなぜタイムが伸びなかったのか?」

3/14(水) 17:04配信

motorsport.com 日本版

 3月12日・13日に鈴鹿サーキットで行われたスーパーフォーミュラの公式テスト。1日目の総合トップは小林可夢偉(carrozzeria Team KCMG)が記録した1分36秒122だったのに対し、2日目総合トップは松下信治(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)の1分37秒002だった。

写真:2日目総合トップの松下信治(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)

 通常、同じドライコンディションであれば、1日目よりも2日目の方がタイムが良くなる傾向にあるのだが、今回は逆に0.9秒も遅い結果に。また例年この時期に行われる公式テストでは非公式でコースレコードを上回るタイムも飛び出していることを考えると、2日目最終セッションのトップタイムが1分37秒台というのは、少し遅く感じるものだった。

 1日目トップの小林、2日目トップの松下ともにタイム計測時は新品のソフトタイヤを使用しており条件は同じ。では何がきっかけで2日目の方がこんなにも遅くなったのか? セッションを終わったドライバーたちに訊いてみると、“路面コンディション”に原因があったようだ。

 2日目のセッションで総合トップタイムを記録した松下。前日よりもタイムが伸びなかったことについて、このように語った。

「今日は朝一の路面は良かったですけど、午後は良くなかったですね。グリップも変でしたし、ダウンフォースも少なく感じました。全体的にタイムが落ちたのは、そこが大きく影響していると思います」

 2日目の総合2番手タイムを記録した平川は、コンディションが影響したのかクルマの動きに違和感を感じ、その部分の修正を行って最後のタイムアタックシミュレーションに臨んだという。

「2日目になってコンディションのせいか分からないですけど、クルマのバランスが少し変でした。午前はロングランをやっていたので、そんなに感じなかったですけど、午後にミディアムの新品で1分39秒2で『ちょっと変だな』と違和感を感じ、そこからクルマの修正をしました。最後は新品ソフトをつけました。最後の10分ぐらいでコンディションがすごく良くなって、逆にちょっと余る(攻めきれない)感じになっちゃいました」

 また2日目総合4番手の福住仁嶺(TEAM MUGEN)は、こう語った。

「午前の途中から良くないなと思っていました。みんな午前中はロングランをやっていて、その路面が(午後は)良くなればいいなと思っていましたけど、全然グリップがない感じで、良くなりませんでした」

 公式テストの直前に行われていた鈴鹿モータースポーツファン感謝デーは風も強く凍えるほどの寒さだったが、逆に公式テストでは例年の同時期と比べても気温が高かった。特に2日目は風も少なく、昼間は気温20度近くまで上昇。半袖でも過ごせるほどの陽気となった。この気温上昇と、風が少なくなるなど“コンディションの変化”が2日目のタイム伸び悩みの原因だったようだ。

 この点についてニック・キャシディ(KONDO RACING)は、2日目のセッションをこのように振り返った。

「僕は午後のセッションの始めに新品ソフトでアタックをして、その後はずっとロングランをやっていた。最初はコンディションが悪かったからタイムが全然伸びなかったけど、残り20分になって急激にコンディションが良くなっていった感じだった。だから僕の場合はタイムだけ比較するのが難しい。(昨日よりタイムが伸びなかったことについては)気温も高かったし、昨日は2本のロングストレートが追い風が吹いていたけど、今日はそれがなかった。その辺の部分もタイムに影響していると思う」

 また2日目は午後のセッション前に全日本F3のテスト走行があり、14台のF3マシンが走行した。山下健太(KONDO RACING)は、それも大きく影響したのではないかと語った。

「自分がF3に乗っていた時からそうでしたけど、セッションが進めば進むほど(路面コンディションが)悪くなる傾向があります。(F3が走った後など)路面上にラバーがのってくると逆にグリップしなくなっていくことがあります。それが路面温度・気温が低ければ、1日目の最後みたいにタイムが上がっていくんですけど、高くなると今日みたい(タイムが伸びない)になっちゃうのかなと思います」

 今年はソフトタイヤが導入されたことにより、例年以上にタイムが上がり、1分35秒台突入も期待された今回のテストだったが、結局はコンディションの影響により予想を上回る速さは発揮されなかった。しかし、昨年以上に全体の勢力図が拮抗しており、最終セッションではトップ4台が0.1秒以内にひしめく接戦。4月の開幕戦でも、同じような僅差のバトルになることは間違いなさそうだ。