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糖尿病薬が腎臓病を抑制、透析患者数の減少に期待

3/14(水) 19:47配信

ニュースイッチ

京都府立医大が仕組み解明

 京都府立医科大学大学院医学研究科の亀崎通嗣医員と草場哲郎学内講師らは、糖尿病治療薬である「イプラグリフロジン」が、腎臓病を抑制する仕組みを解明した。酸素不足の改善など、腎臓を保護する機能をマウスで確かめた。糖尿病の合併症である「糖尿病性腎症」による慢性腎不全の進行防止につながる。研究が進めば、透析患者数の減少が期待できる。

 研究グループは、尿のブドウ糖などを再び体内に戻す働きを持つたんぱく質「SGLT2」を阻害するイプラグリフロジンに注目した。腎臓からブドウ糖を排せつし、血糖値を下げる同剤を糖尿病マウスに2カ月間投与した。

 すると、腎臓内の酸化ストレスの軽減や尿を作る糸球体の過剰な働きの抑制、酸素濃度の改善などの効果を確認した。

 同剤が複合的に腎臓を守る効果を発揮したことで、糖尿病性腎症が進行する要因を防げる。

 糖尿病性腎症は1998年以降、国内の血液透析導入原因疾患の第1位を占める。患者の負担や医療費への影響などから、効果的な治療法の開発が求められている。

最終更新:3/14(水) 19:47
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