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6次化商品で湯のマチ元気 果樹農家ら連携「飯坂温泉グラノーラ」販売

3/15(木) 10:03配信

福島民報

 福島市飯坂町の果樹農家、建設会社、飲食店が連携し、地元の果物と野菜を使った新たな加工食品の製造・販売に乗り出す。新商品は、オーツ麦などのシリアルにドライフルーツなどを加えた「飯坂温泉グラノーラ」。町内の空き店舗を改修した加工場で5月にも製造・販売を始め、町内の飲食店でも提供する。関係者は「湯のマチの新名物に育て、東京電力福島第一原発事故による風評の払拭(ふっしょく)につなげたい」と意気込んでいる。 

■新名物で消費拡大 地元産果物、野菜でおいしく 
 「飯坂温泉グラノーラ」は、飯坂町の信陵建設が5月に市内飯坂町字笠松11ノ5にオープンする加工場「湯のまちいいざかグラノーラ工房」で製造・販売する。オーツ麦やクルミ、カシューナッツなどを甘く焼き上げたシリアルに、モモやブドウ、リンゴ、イチゴ、キウイ、トマトなどを加工したドライフルーツを加える。150グラム900円程度と50グラム300円程度での価格を想定し、販売目標は1カ月当たり2000個とする。 
 飯坂町の飲食店「oncafe(オンカフェ)」(藤原律子店長)では販売に加え、チーズケーキなどのスイーツと一緒に提供する。町内の和洋菓子店の澤田屋(沢田健社長)は新商品でクッキーやクランチチョコレートを開発して販売する。 
 商品化を発案したのは、町内の安斎まるまつ果樹園の安斎秀俊さん(37)と、安斎さんの同級生で飲食店「EIRAKU茶寮」を営んでいた高橋健さん(37)。「風評被害で落ち込んだ農作物の売り上げを回復させたい」との思いから、1年前から果物の消費拡大につながる加工品作りを話し合ってきた。2人は近年、健康志向の高まりで人気のシリアルやフルーツグラノーラに注目し、地域活性化を応援している信陵建設社長の斎藤孝裕さん(61)に相談した。 
 斎藤さんは社内に食品部六次化商品企画室を新設し、食品加工のノウハウを持つ高橋さんを社員に採用し商品開発に乗り出した。安斎秀俊さんをはじめ飯坂町の安斎果樹園の安斎忠幸さん(40)、佐藤果樹園の佐藤恒亮さん(37)、渡邊松之亟葡萄園の渡辺淳さん(34)、市内岡部の高橋農園の高橋正到さん(36)、市内本内のみづの農園の水野圭悟さん(35)らが材料の果物や野菜を提供する。高橋健さん、安斎秀俊さんは「福島の農産物を県内外の多くの人に食べてもらえるきっかけにしたい」と話している。 
 六次化商品は地域活性化につながる可能性がある。飯坂温泉観光協会の佐藤真也常務理事(47)は「地元の果物のブランド力を高める魅力ある取り組み。旅館や飲食店との連携が進めば、飯坂全体の活性化につながる」と期待している。新商品の問い合わせは信陵建設食品部六次化商品企画室の高橋健さん へ。 

福島民報社

最終更新:3/15(木) 10:34
福島民報