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風営法、ナイトタイムエコノミーの逆風に 訪日外国人の消費促せるか?

3/15(木) 7:10配信

AbemaTIMES

 2017年の訪日外国人観光客数は過去最高の約2869万人だった。他国と比較しても、外国人訪問者数は16位と上位だが、一人あたりの消費額は44位。来日するものの、お金をあまり使ってくれていないことが、浮き彫りとなった(データは2016年UNWTOより算出)。

 どうすれば、訪日外国人観光客の消費を促すことができるのか。

 そこで注目されているのが、お店や医療機関、交通インフラなどが深夜営業し、経済効果を狙う「ナイトタイムエコノミー」だ。ナイトタイムエコノミー議連も発足し、夜の経済を活性化させようと、官民が一体となり、取り組んでいる。

 このナイトタイムエコノミーには、レストランやバー、クラブなどの「飲食や遊興」、英会話やゴルフスクールといった「習い事」、ハロウィンやクリスマスといった「お祭り」、深夜バスや夜間医療といった「インフラ」が含まれる。

 アメリカ人ジャーナリストで、クラブDJとしても活動しているモーリー・ロバートソン氏は11日放送のニュース番組「けやき坂アベニュー」(AbemaTV)で、ナイトタイムエコノミーが発展しているアメリカと比較し「ニューヨークのブロードウェイのミュージカルなどは始まる時間が遅かったりする。(アメリカは)まずご飯を食べて、準備をして、さあ遊ぶぞという流れ。外国人観光客からすると、終電でみんな帰ってしまう日本の夜は『なんかつまらない』と感じてしまう」と話す。

 モーリー氏は「日本の夜中は公共交通機関が動いていないし、日本人の感覚であれば『夜中タクシーで5000円はしょうがないな』となるかもしれないが、外国人からするとこれは高い。そうすると夜は最初から(外に)出なくなる」と指摘。深夜に日本に着き、時差のせいで夜に活動する外国人がいても、日本で深夜に観光に行ける場所は少ない。

 モーリー氏によると、ニューヨークはそもそも終電がないという。「もちろん治安の問題もあって単純な話ではないが、ミュージカルでもニューヨークの『ライオンキング』は夜8時開演が多い。日本は17時半開演が多い。仕事を早退して観にいくしかない」と話した。

 このように、夜間に遊ぶ場所が少ないと、訪日外国人のお金の使い道がなくなってしまう。モーリー氏は「外国人観光客があと1万円多く使ったら、約4000億円の経済効果を生み出す。外国ではクラブ文化が定着しているので、日本でもクラブが定着すればお金を生み出すんじゃないかと期待されていた」という。

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最終更新:3/15(木) 7:57
AbemaTIMES