ここから本文です

中2自殺、同級生「一生忘れない」 生徒宅で卒業報告

3/15(木) 11:42配信

福井新聞ONLINE

 福井県池田町立池田中学校で当時2年生の男子生徒(14)が教師の指導などを苦に自殺してから1年たった14日、同級生20人が男子生徒宅を訪れ、遺影に花束やお菓子を供えた。前日の卒業を報告し「21人で過ごした日々を一生忘れないからね」とメッセージを届けた。

 制服姿の同級生は平井浩一教頭、担任教諭に付き添われバスで訪問。男子生徒の母親と祖父母に迎えられた。同級生は昨年11月の月命日から、毎月5人ずつ花束やお菓子を届けているが、全員での訪問は半年ぶりという。

 少しはにかんだような遺影に向かい、代表の女子生徒が「違う高校で離れ離れになりますが、21人で過ごした日々を忘れずにいこうと思います。思い出をメッセージに書いたので、どうぞ読んでください」と語りかけた。平井教頭は「力を貸してくれたおかげで、昨日はとても立派な式になりました。いろいろ報告したいことがあるので、一人一人の思い出を聞いてください」と話すと、同級生や遺族の目に涙があふれた。

 祭壇に花束を手向け、手を合わせた同級生は全員のメッセージと、小学校時代に男子生徒と交流のあった外国語指導助手から届いた千羽鶴を遺族に手渡した。

 昼すぎに堀口修一前校長が手書きの卒業証書を持参して遺影に向かって読み上げたほか、夜には当時担任だった男性教諭が訪れ献花、改めて遺族に謝罪したという。

 命日のこの日朝、遺族は卒業証書を手に墓参りをした。母親は「1年前のことをずっと思い出していた」と話し、卒業した同級生の姿に「生きていればあの子も大人びた顔つきになって背も伸びているのかと思うけど、(去年の)3月14日からの姿はうまく想像できないんです」と涙をこぼした。