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朝米対話を裏で支えた韓米情報ライン、本格稼働なるか

3/15(木) 7:35配信

ハンギョレ新聞

ペンス副大統領と金与正特使の面会推進する過程で 韓米情報ラインが水面上に ソ院長、北朝鮮側にも人脈築き 国家情報院-統一戦線部ラインの復元にも役割  ソ院長、昨年数回訪米し ポンペオ長官と韓米情報機関間の信頼を構築 南北米関係で主要な役割果たす可能性も

 マイク・ポンペオ米中央情報局(CIA)長官が13日(現地時間)、新しい国務長官に指名され、5月の朝米首脳会談の実現に役割を果たす韓米情報ラインがさらに注目されている。特に、ソ・フン国家情報院長とポンペオ長官の間に構築された情報ラインが、今後の朝米対話でも水面下のチャンネルとして作動するかに関心が集まっている。

 「ソ・フン-ポンペオ」ラインは先月、平昌(ピョンチャン)冬季五輪の際に訪韓したマイク・ペンス米副大統領と金与正(キム・ヨジョン)北朝鮮労働党中央委員会第1副部長の面会が極秘裏に推進される過程で明らかになった。ワシントンポストは先月20日(現地時間)付で、朝米高官級会合が取りやめになったことを取り上げ、ペンス副大統領との面会を望んでいるという北朝鮮の意向を(韓国側から)聞いた中央情報局が、それを米政府に伝えたことで、面会を進められたと報じた。ソ院長が率いる国情院とポンペオ長官の中央情報局ラインが作動したという噂が流れた。これまで朝米接触が、概ね米国務省やホワイトハウス国家安保会議(NSC)が北朝鮮の国連代表部と疎通するいわゆる「ニューヨークチャンネル」などを通じて行われたことを考えると、異例と言える。

 このように対北朝鮮業務をめぐり、韓米情報ラインの作動が異例的に公開されたのは、ソ・フン院長の独特な履歴と関連がある。2000年と2007年の南北首脳会談にも実務陣として参加するなど、30年以上にわたり国情院で対北朝鮮業務に携わってきたソ院長は、北朝鮮にも人脈を築いているという。先月、平昌五輪閉幕式に出席するために金英哲(キム・ヨンチョル)労働党副委員長兼統一戦線部長が訪韓した際は、直接カウンターパート(対話の相手)を務め、水面下で南北間の主要な協議を行ってきた国情院-統一戦線部ラインを復元した。ソ院長としては、韓米情報ラインを通じて北朝鮮の本音を伝えられるようになったわけだ。

 ソ院長は、昨年から数回にわたり米国を訪問し、ポンペオ国務長官指名者と対北朝鮮情報に対する意見を交換し、信頼を築いてきたという。ある外交消息筋は「ソ院長がその関係を作るのに苦労したと聞いた」と話した。ソ院長がポンペオ指名者と面会する際、国情院で北朝鮮情報を担当する実務者を同席させ、具体的な情報を提供した点も、米情報当局の信頼を得るのに寄与したという。ニューヨークタイムズは今月8日付で、対北朝鮮特別使節団が訪米し訪朝の結果を説明する前に、ドナルド・トランプ大統領が当日午前、情報機関を通じて北朝鮮の首脳会談の提案を知っていたと報道したが、ここにもソ・フン-ポンペオラインが作動したと見られている。

 ポンペオ指名者が議会の承認を得て正式に国務長官になると、公式的に彼のカウンターパートはカン・ギョンファ外交部長官になる。ただし、これまで、ポンペオ指名者がソ院長と構築してきた関係の中で局面を主導したことから、これからも南北関係と朝米関係で、彼らが主要な役割をするものと見られる。キム・ヨンチョル仁済大学教授は「現在の情勢は北朝鮮の統一戦線部-韓国の国情院-米国の中央情報局の三角対話の結果」だとし、情報機関を率いるポンペオ指名者が前面に出ることが難しい状況を考慮し、「(トランプ大統領が)朝米首脳会談を直接担当させるため」国務長官に指名したと分析した。

キム・ジウン記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr)

最終更新:3/15(木) 7:35
ハンギョレ新聞