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米国のニッチ分野開拓 富山の製薬会社 希少疾病薬、貼り薬投入

3/15(木) 0:49配信

北國新聞社

 富山県の製薬会社が米国で、自社ブランドの強みを生かした製品展開を強化している。希少疾病に対応する薬を開発したり、消炎鎮痛の貼り薬の拡販に力を入れたりしている。医療費抑制による薬価の引き下げで国内市場は先細りが予想される中、巨大市場である米国でニッチな分野を開拓することにより、収益力を高める。

 日医工(富山市)は、希少疾病用医薬品(オーファンドラッグ)を米国で展開するため、開発を進めている。特定の既存薬に新しい薬効を見つけ、別の治療薬として活用する「ドラッグリポジショニング」と呼ばれる手法を用いており、自社のジェネリック医薬品(後発薬)を使用できるメリットがある。

 同社によると、世界一の後発薬市場となる米国では既にメジャーな後発薬で現地メーカーが大きなシェアを占めている。現在、開発中のバイオ医薬品の後続品「バイオシミラー」のほかに、ニッチな分野となる希少疾病の分野にも狙いを付けた。

 広報担当者は「米国は市場が大きく、ニッチ分野でも十分に収益が見込める」と算段する。米食品医薬品局(FDA)承認を経て早期の市場投入を目指す。

 リードケミカル(富山市)は、皮膚から薬品を吸収させる経皮吸収のコア技術を生かし、消炎鎮痛の効果が見込める貼り薬を米国で展開している。同社によると、貼り薬は日本ほど米国で浸透しておらず、担当者は「まだまだシェア拡大の余地があり、販売を強化していきたい」と話す。

 富山の医薬品メーカーは収益力の拡大を狙い、米国のほか、アジア地域にも積極的に展開しており、自社の強みを生かして各国のニーズに合った製品を開発する動きは今後も広がりそうだ。

北國新聞社

最終更新:3/15(木) 0:49
北國新聞社