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佐賀市のバイオマス拠点 予定地に希少種28種 移植検討、計画は継続

3/15(木) 10:36配信

佐賀新聞

 佐賀市は14日、バイオマス事業の一環で藻類培養拠点として造成する予定地約20ヘクタールで、希少な動植物28種類を確認したことを明らかにした。環境省や県が「絶滅の危機にひんしている」と判定している絶滅危惧1類種も含まれていた。市は植物を別の場所に移植するなどの対応を検討し、造成計画は継続する。

 造成予定地は市清掃工場(高木瀬町)の北側。工事着手に当たり、市が昨年4月に民間団体に調査を委託、今年1月に最終報告を受けた。

 調査の結果、予定地の田や水路、あぜ道で希少種を確認した。内訳は植物9種類、ほ乳類1種類、鳥類2種類、昆虫4種類、淡水魚・底生生物12種類。絶滅危惧1類は1種類で、ほかは絶滅の危険が増大している絶滅危惧2類や準絶滅危惧種などだった。乱獲防止のため種類名は公表していない。

 市環境政策課は、予定地内で生態系の保全を優先することについて「企業活動への影響が大きくなるため、非常に難しい」との考えを示している。環境保全に関し市に助言する市自然環境懇話会からは、2カ所に希少植物を移植するよう提案された。市は、予定地南側の水路に移植したり、種子を保存したりして、同様の自然環境を残すことを検討している。

 市は用地造成事業費として、2018年度一般会計予算案に3億4100万円を計上している。造成後は藻類培養企業に売却する。環境政策課は「専門家の意見も聞きながら具体的な対応を検討する。自然環境に配慮しながら事業を進めたい」としている。

最終更新:3/15(木) 10:36
佐賀新聞