ここから本文です

先進運転支援システム、初の1兆円突破へ

3/20(火) 19:43配信

ニュースイッチ

昨年の世界市場

 富士キメラ総研(東京都中央区)は、自動車の先進運転支援システム(ADAS)の2017年の世界市場規模が前年比32・3%増の1兆1075億円の見込みと、初めて1兆円を突破したとする調査結果をまとめた。大衆車への搭載が増えており、軽自動車などでも安全運転支援が可能となるレベル1のシステム採用事例が相次いでいる。

 ADASは17年から部分的な自動化を可能とするレベル2のシステムを搭載する車両が続々と登場しており、オプションながらユーザーの選択率も高いという。今後もユーザーの認知度向上により安定した市場拡大が見込まれ、25年には16年比2・8倍の2兆3426億円になると予測した。

 一方、自動運転システムの17年の世界市場規模は50億円の見込みとした。17年に、条件付き自動化を可能とするレベル3のシステムが量産車両に搭載されたが、自動運転車の走行を前提とした法整備が進んでおらず、市場規模はまだ小さい。

 現状ではハンドルやブレーキ、アクセルから手足を離して走行できないため、当面は自動車各社が自社技術の象徴としてレベル3以上のシステムを旗艦車両にオプション搭載する形で市場が構築され、25年には6157億円に達するとみている。

 ADASはカメラやレーダーからの情報をもとに警告したり自動で制御したりするシステムで、衝突被害軽減ブレーキ(AEB)や定速走行・車間距離制御装置(ACC)など各機能の総称。一方、自動運転システムはセンシングデバイスを用いて周辺環境を検知・認識し、自動制御を可能とする技術でADASの延長線上に位置する。

 同調査では自動化レベルをベースに運転支援なし(レベル0)、安全運転支援(同1)、部分的な自動化(同2)をADAS、条件付き自動化(同3)、高度な自動化(同4)、完全自動化(同5)を自動運転システムとした。

最終更新:3/20(火) 19:43
ニュースイッチ