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19歳娘が屋台の手伝い、父「大学なんかに行くより働いたほうがまし」動画が炎上

3/21(水) 20:25配信

東方新報

【東方新報】「大学出たって、大学院出たって就職は難しい。専門学校だって4年間で十何万元もかかるし、時間の無駄だ」──。

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 中国・江蘇省(Jiangsu)南京市(Nanjing)でニラまんじゅうの屋台を手伝う19歳の少女と父親の動画が、中国のインターネットを騒がせた。「この父親は将来を見据えていない」「このおじさんの言うことも一理ある」など、さまざまな議論が沸いた。

 動画に映っていた趙艶さん(19)は昨年に高校を卒業したばかりで、大学に合格できなかったため、暮らしていた江蘇省宿遷市(Suqian)を離れ、父のニラまんじゅう屋を手伝いに南京に来たのだという。

 記者は、この親子を訪ねた。屋台が出るという病院の門の前で待っていると、三輪車がやって来た。三輪車が見えると、周囲にはニラまんじゅうを求めて客が集まってきた。

 親子は素早く屋台を組み立てると、生地をこね始めた。父親が生地をこね終わり小さく切っていくと、隣で娘が生地を皮状に広げ、春雨とニラ、卵を混ぜて味付けした具を包む。娘も手馴れたものだ。ニラと卵の香りが辺りに広がり、客が列を作っている。

趙艶さんは昨年春、五つの大学の芸術コースを受験したが手応えがなく、父親のもとに来た。

 ほかの進路も模索した。昨春には父親に付き添ってもらい、中国南方航空(China Southern Airlines)の客室乗務員の養成学校へ申し込みに行った。だが、学校には4年間通わなければならないこと、また学費は総額で十何万元もすることから、2人は悩んだ末、養成学校へ通うことを諦めたという。

 その後まもなく、地元へ戻り再び大学の統一試験を受けたが、また失敗した。しばらくは父の屋台を手伝うことに決めたという。「手に職をつけるのもいい。ついでにお金も稼げる」と笑顔で話した。

 ネット上で議論を呼んでいる動画について、父親は「動画を撮っていた人に、なぜ娘を大学に行かせないのか聞かれ、受からなかったからと答えた。すると大学に受からなくても専門学校に行かせてあげればいいじゃないかと言うので、カッとして言い返したんだ」と説明した。

「親なら誰でも子どものためを思っている。焦ることはない、何事にも過程が必要なんだ」

 父親は、20歳になる前に南京に出てきてアルバイトを始めたという。「小学校しか出ていないから苦しかったが、子どもたちに同じ思いはさせたくない。教育は重要だ。娘の下にもう一人息子がおり、今年は小学校6年生になる。習い事もさせている」と話した。

 動画が話題になったおかげで、良いこともあった。あるメディアから趙艶さんに見習いに来てはどうかと声がかかったのだという。「本人は自信がないと心配しているようだが、屋台の仕事を手伝ってくれなくてもいいから、社会勉強のチャンスになると思う」。(c)東方新報/AFPBB News

※「東方新報」は、1995年に日本で創刊された中国語の新聞です。

最終更新:3/22(木) 8:25
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