ここから本文です

カーリングブーム「4年に一度のやつ…」今ならわかるマリリンの真意 競技人口を増やすためにできること

3/24(土) 7:00配信

withnews

 また「4年に一度」で終わってしまうのでしょうか。それともメダル効果で、過去数回のブームとは違う継続的な人気が高まるのでしょうか。平昌五輪で日本女子が銅メダルを取ったカーリングの話です。カーリング担当記者として五輪で2度、現地取材をした立場として、ブームで終わらせないための方法を考えました。(朝日新聞スポーツ部記者・平井隆介)

【画像】10年前のマリリンの姿……卒業式でのはじける笑顔、試合中の激しいガッツポーズ

「4年に一度起きるやつですよね」

 平昌五輪も終盤を迎えた2月下旬、LS北見を立ち上げた主将、本橋麻里選手(31)の言葉が注目を浴びました。「カーリングが注目されている? 4年に一度起きるやつですよね」

 「マリリン」こと本橋選手は、2006年トリノ、10年バンクーバー五輪はチーム青森の一員として出場し、人気を博しました。

 優先的にカーリングに打ち込める恵まれた環境で臨みながら、結果は7位と8位。バンクーバー五輪の直後、青森を離れて、生まれ故郷の北海道・常呂に戻って自らチームを立ち上げる決意をしました。

 その時、取材で聞いた言葉が今でも心に残っています。「恵まれている分、本当に考えるカーリングが出来ていなかったから、五輪本番で力を出し切れなかった」「単純に言うと、カーリングしかしていなかった。でも海外のチームを見ていると、カーリングだけじゃないんです」

何よりカーリングを愛していた海外勢

 本橋選手が衝撃を受けたのはバンクーバーの選手村で見た風景でした。スウェーデンチームは選手村のカフェテリアで家族全員で和気あいあいと食事を取っていました。それを見て、「負けたな」と思ったそうです。

 「彼女たちはカーリングが好きで、自分の人生を輝かせるためにカーリングをやっている。家族全員でひとつの夢を追いかけている」。それに比べ、「こっちには心に余裕がなくて、何に向かって戦っているんだろうなあという気持ちになった」。

 誰もが五輪の舞台に立てるわけではありません。でも誰もが、あるスポーツを愛し、生涯をかけて楽しむことはできます。スウェーデンやカナダ、カーリング発祥の地のスコットランド(五輪では英国)の選手たちは「何よりカーリングを愛している」と本橋選手は感じました。

1/2ページ

最終更新:3/24(土) 7:00
withnews