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燃費だけじゃない、日産 セレナe-POWERの意外な付加価値とは?

3/23(金) 6:30配信

オートックワン

隅々まで配慮が行き届いた車内や荷室の使い勝手

後席に乗り込んでみると、広い開口をもつスライドドアは自然な姿勢で乗り込みやすい。今回試乗した「セレナ e-POWER ハイウェイスター V」の2列目のキャプテンシートは前後のロングスライド機構を犠牲にしておらず、左右のシートはセパレートにして、中央に通路を設けたポジションに配置したり、2つのシートを隙間なくピッタリ寄せて、ベンチシートのように座るアレンジもできる。使い方によって臨機応変にアレンジできるので、子供の世話をするときにも重宝しそうだ。

また、3列目に至っても、大人が充分に座れるだけのスペースを確保している。壁面には移動中にスマホなどが充電できるUSB端子が備わっているほか、ドリンクホルダーも豊富に用意。エアコンの吹出口もしっかり設置されている。3列目はエマージェンシーで使うオマケ的な存在になりがちだったが、現行型のセレナは3列全ての乗員が快適に過ごせるように配慮されているところが嬉しい。

■防水シートがおススメな理由
さらにファミリーやペットにおススメのメーカーオプションとして、防水シートが用意されている点も見逃せない。セレナe-POWERに用意される防水シートは、飲み物や泥汚れなどもサッと拭くだけでキレイになる機能性だけでなく、”レザー調シート”として見た目の高級感も演出する一石二鳥の装備だ。

メインの素材であるネオソフィールは、日産の最高級車であるシーマやフーガにも採用されているもの。加えてメタリック加工した合皮をマチに使っているので、ファミリー向けのミニバンとは思えない高級な空間を手軽に実現できる。

少し専門的な話になるが、シートの表面には“ラミ付エンボス”という加工をすることで、キルト生地のような立体的なデザインを施している。この立体的な表面加工により座面のグリップ力を向上させ、座っても滑りにくい設計になっているのだ。これなら長時間座っていても体が疲れることは少ないだろう。

ちなみにこのキルト風仕上げは、最近の欧州高級車のトレンド。便利なうえ、上質なクルマに乗っている満足感も得られるのだからとてもお得な装備と言える。

家族や友人と出掛けるレジャーで活躍するミニバンとなれば、荷物の積載性や使いやすさはミニバンとしての存在意義を大きく左右する。大きな荷物と積み込むとき、3列目シートをアレンジする時は、バックドア側に回りこんで、背もたれを折りたたみ、片手でヒモを引くと、非力な女性でも手軽に壁面に跳ね上げることができる。そこには、床から天井までの荷室高が広く確保できる空間が生まれるワケだ。

■荷室の使い勝手の良さは流石
ただし、この手のシートの壁面跳ね上げ機構は、車両をバックさせる時にドライバーの死角となりがちだ。しかし、セレナはそのあたりにも対策を施しており、窓の外が直接見えるように配慮した設計になっている。このように、一見当たり前の機能性に思えるシートアレンジや荷物の積載性だが、e-POWERの専用ユニットを搭載しているにも関わらず、悪影響を感じさせないあたりはお見事。ミニバンとしての使い方に制約を与えず、これまで同様に気軽に生活の中に採り入れることができそうだ。

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最終更新:3/23(金) 11:55
オートックワン