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新型「N700S」深夜の東海道新幹線に出現! 「確認試験車」のテスト走行始まる

3/23(金) 6:20配信

乗りものニュース

まず確認試験車 「N700Sならではの試験」も実施

乗りものニュース

 営業運転が終わり、日付が変わった2018年3月23日(金)の午前1時ごろ、東海道新幹線の静岡駅へ、名古屋駅側から次世代車両「N700S」の確認試験車が到着しました。

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 JR東海は次世代車両「N700S」を登場させるにあたり、まずこの「確認試験車」を製造し、それを用いて3月20日(水)より走行試験を開始。営業運転で使用する量産車を製造する前に、新技術の最終確認を行います。

 この走行試験では「基本性能試験」「長期耐久試験」のほか、「バッテリー自走システムによる走行試験」「8両編成での走行試験」も実施される予定です。

 N700Sは、自走のためのバッテリーを搭載。地震などにより長時間の停電が発生し、トンネルや橋梁の途中で止まってしまった場合、搭載するバッテリーを使って安全なところへ自力走行できる能力が与えられます。従来の新幹線車両にはない、高速鉄道では初となるもので、その試験は2018年9月ごろから行われる見込みです。

 また、N700Sは各路線の状況へ柔軟に対応できる「標準車両」として、編成の長さを調整しやすくなっているのも大きな特徴。「8両編成での走行試験」はこれに関するテストで、現在は“東海道新幹線標準”の16両編成であるN700S確認試験車を、予定では2018年10月ごろ8両編成にし、試験を実施します。

 JR東海は、この確認試験車による走行試験の結果を生かし、N700Sの量産車を製造。この量産車を使って、2020年度からN700Sでの営業運転を開始する計画です。

 なお、このN700S確認試験車は今後、おおむね3年間にわたって走行試験を行ったのち、試験研究専用車両として活用されます。

恵 知仁(鉄道ライター)