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ドウェイン・ジョンソン、レスラーと俳優の狭間で揺れた「葛藤の日々」

3/25(日) 6:50配信

クランクイン!

 全米メガヒットを記録したアドベンチャー巨編『ジュマンジ/ウェルカム・トゥ・ジャングル』で主演を務めた“ザ・ロック”こと俳優のドウェイン・ジョンソンがインタビューに応じ、プロレスラーから俳優に転身する際、本作に登場する思春期の少年さながらに思い悩んだ日々があったことを告白。「自分を受け入れ、ありのままに生きることの大切さ」を力説した。

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 本作は、ロビン・ウィリアムズが主演した『ジュマンジ』(1996)のマインドを受け継ぎながら、新たな物語が展開するアクション・アドベンチャー。学校の地下室で見つけた奇妙なビデオゲーム“ジュマンジ”の世界に入り込んでしまった高校生たちが、好きなキャラクターの姿を借りて、命懸けのミッションに挑む。ドウェインは、ゲームオタクの気弱な高校生スペンサー(アレックス・ウルフ)に選ばれた勇敢でムキムキマッチョな冒険家スモルダー博士に扮している。

 予想を遥かに超えた特大ヒットに沸く本作だが、当初はオリジナル作品の熱狂的なファンからネガティブな意見が多く聞かれたとドウェインは振り返る。「新作を製作すると発表したとき、“なぜ、今作るのか”“大切な作品に手を加えないでほしい”など、さまざまな意見が飛び交ったことは事実。でも、ジェイク(・カスダン)監督は自分のヴィジョンをしっかりと持ちながら、屈することなく、冷静かつ柔軟に対応してくれた」と感謝しきり。さらに、「今回は、何よりも温かいハートを持ち、それを作品に投影できるかが重要だった。彼は旧作をリスペクトしながら、溢れるほどの愛を注いでくれた」と戦友を手放しで称えた。

 そして、フタを開けてみれば、あの『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』をしのぐ大ヒットを記録。公開3週目にして同作を抜き去り、全米週末興行収入NO.1を獲得。3週連続トップをキープするなど、予想以上のフィーバーぶりが映画業界を震撼させた。この大成功についてドウェインは、「VFXを駆使したアクションもクールだったけれど、何よりも物語に“ひねり”を加えたことが観客に受け入れられた」と分析。“ひねり”とはつまり、大人の役者たちが思春期真っ盛りの役を演じる“ボディスイッチング”の面白さ。ドウェインも体はマッチョだが中身はオタク少年という難役をユーモアたっぷりに演じ、早くもパート2製作に向けて意欲を見せているという。


 また、本作の“ひねり”の中に込められたメッセージも、「観客の心をわしづかみにした」と語るドウェイン。「この映画で一番伝えたかったのは、“ありのまま”の自分を受け入れること。とくに思春期のころは、イケてるグループの一員になりたいとか、友達に嫌われたくないとか、周囲を意識しすぎて、その場に合わせて自分らしくないことをついつい言ってしまうもの。でも、この映画は、“人と違っていたっていいじゃないか、ありのままで行こうぜ!”と励ましてくれる」と言葉にも力が入る。

 さらに、「僕も同じような経験があるんだ」と思いをめぐらすドウェインは、プロレスラーからハリウッド俳優に転身したときの苦悩を明かす。「プロレスラー最後の試合を終えて、その半年後に、俳優としてキャリアをスタートさせたが、これまでのレスラーとしての実績を封印すべきだとか、長年親しまれた“ザ・ロック”の愛称も使わない方がいい、ドウェイン・ジョンソンという名前だけで勝負すべきだとか、周囲からいろんな意見が出てきたんだ」と述懐。

 「言われれば言われるほど、“今までの俺は何だったんだ、自分はいったい何者なんだ”という思いが強くなり、行き詰まってしまった。当時30歳、人生の分岐点、まさか思春期の少年のような心境を、そのタイミングで味わうとは思わなかったよ」と苦笑いする。「だから、この映画の脚本を読んだとき、心に刺さるものがあったんだ。すごく時間はかかったけれど、“ありのままで行こう!”と心の底から思えるようになったのも、この作品のおかげでもある。今はプロレスラー時代を誇りに思うし、巡業で世界を旅したこともいい経験になっている。ザ・ロックという愛称だって、超クールだと思っているよ!」と、最後は力強く締めくくった。(取材・文/坂田正樹)

映画『ジュマンジ/ウェルカム・トゥ・ジャングル』は4月6日より全国公開。

最終更新:3/25(日) 12:17
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