ここから本文です

お使いのInternet Explorerは古いバージョンのため、正しく表示されない可能性があります。最新のバージョンにアップデートするか、別のブラウザーからご利用ください。
Internet Explorerのアップデートについて

見え隠れするハリルの本音。選手たちとの乖離。日本代表が陥った“負のスパイラル”の正体とは

3/28(水) 14:10配信

GOAL

やはり、ウクライナは曲者だった。そして、日本代表が抱え続けてきた問題が明確に噴出した試合となった。

【美女W杯開催中】カワイイ日本代表も!出場32カ国の女神たち/32枚

ロシア・ワールドカップ本大会で当たるポーランドを仮想した東欧国。ベンチに座るのは、現役引退後に指導者へと転身したあのアンドリー・シェフチェンコである。そして母国のレジェンドに勝利を託されピッチに立った先発選手のうち、半数以上の6人が国内強豪のシャフタール・ドネツク所属。彼らは約2週間前、UEFAチャンピオンズリーグの決勝トーナメントでASローマと戦った実力者たちだ。技術もフィジカルも、確実に日本より格上だった。インテンシティの高さを維持しながら、決して大雑把なプレーになることなく、各選手がしっかりとボールをコントロール。さらにショート、ミドルレンジとパスを通していく。

そして戦術面でも柔軟な集団だった。日本はヴァイッド・ハリルホジッチ監督が掲げる“デュエル”を前面に押し出すために、中盤では相手の布陣に合わせる形で人を配置。そんな日本の出方を上回る戦いを、シェフチェンコ監督は見せてきた。

「例えば、相手の3トップの右サイドの選手がかなり中央に入ってきて、結局相手に中盤で数的有利な状況を作られてしまった。簡単にパスをつながれたし、マリよりもウクライナはもう一つ、二つ、ランクが上だった」

中盤に入った主将の長谷部誠は、実際に直面した苦しい戦況を振り返りながら相手の実力を認めた。ポーランドを含め、W杯で戦う対戦国は彼ら以上に難敵揃いである。「改めて厳しい現実を突きつけられている」と長谷部は続けた。

■痛感した“個の未熟さ”

ウクライナ戦を終えて、相対的な観点から出た修正点はもちろん、ここからのチーム強化に生かさなければならない。ただ、改めて自分たちを主体的な観点で見つめた時に、ハリルジャパンが抱える課題が浮き彫りになった形だ。これまで少々うやむやにしていた部分が、とうとう表になって出てきたのである。

マリ、ウクライナとの2試合を通じて日本が痛感したのは“個の未熟さ”だった。

身体能力の高いアフリカ人に対して、日本代表は時間経過とともにフィジカル、スピード、パワーのすべてで差を見せつけられた。そして東欧の選手たちからは技術力と個人戦術で上回られた。

これはハリルジャパンの戦い方が、ピッチに立った選手たちの“個”をむき出しにするようなものだからとも言える。

ウクライナとのゲーム、時間帯によってチーム全体のプレスエリアの上げ下げをできていたあたりは、「マリ戦からの反省点を出せた部分」(槙野智章)だった。ただし、ラインの上下動はあれど、相手ボールと選手を常に全速力で追いかけ回し、それでも局面で巧みに交わされてしまう。

一方、ボールを持てば縦に、前に急ぐことがハリルジャパンにおける攻撃の大前提でもある。場合によってはキープし、タメや時間を作るといったプレーは少ない。

これを繰り返した結果、選手たちは自分たちでプレーリズムの主導権を握ることができず、ただただ疲弊していったのである。

アジアレベルを相手にしていた時期は、少々のプレーの遅れやミスもリカバーできた。しかし、ここに来て対戦相手の実力が上がったことで、それらがごまかせないレベルにまでなってきている。世界を相手にした場合、やはり日本人選手の排気量ではこのスタイルは厳しいのだろうか。

いみじくも長友佑都が日本代表の陥っていた戦況を分かりやすく言葉にしていた。

「ボールを裏のスペースに蹴る。選手が裏に抜ける。相手にボールを取られる。そこで今日みたいなクオリティの高い相手だと、そこからボールポゼッションされる。こっちは守備に追われ疲労する。またボールを取った時にはプレー精度が落ちる。ゴール前に入っていく選手も少ない。“負のスパイラル”じゃないですけど、やっぱり全部が全部縦に速いサッカーだけではなく、時間帯によってはボールを持つオプションも持っておかないと、やっぱりしんどいですよね」

1/2ページ

最終更新:3/28(水) 16:37
GOAL

スポーツナビ サッカー情報

海外サッカー 日本人選手出場試合