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【シド インタビュー】アニソンがシドの世界を広げて成長させてくれた

3/28(水) 10:02配信

OKMusic

これまでに手掛けてきたアニメタイアップを網羅し、LiSAに提供して話題を呼んだ「ASH」のセルフカバーも収録したベスト盤『SID Anime Best 2008-2017』をリリースするシド。バンドとアニソンの関係、思い出深い曲を4人に語ってもらった。

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コラボレーションする楽しさを教えてくれたのがアニメソング

──アルバム『SID Anime Best 2008-2017』は、『黒執事』のOPテーマに起用されたメジャーデビューシングル「モノクロのキス」から『将国のアルタイル』のOPテーマ「螺旋のユメ」まで、シドのアニメタイアップ曲が網羅されたベスト盤ですが、シドにとってアニソンとは?

ゆうや:通常の自分たちのCDはシドのことを好きな人が手に取ってくれることが多いと思うんですけど、アニメソングの場合はその作品のファンの方も聴いてくれるので、自分たち本意ではないというか、いろいろな想いを乗せることができて、バンドの視野を広げてくれるものだと思います。

マオ:普段はレコード会社、事務所、シドというチームで制作を進めていくんですけれど、アニメとなると作者の方や制作チームの方も加わって、届く先にはアニメファンの方たちもいたりと、どんどん輪が大きくなる印象があるんですよね。もう10本ぐらい担当させていただいて、その輪が広がって強い絆になってきたなと思います。

──歌詞の書き方もアニメの絵やキャラクターとリンクさせる部分もあるから通常とは異なりますよね。

マオ:そうですね。“縛りがあるから大変でしょ?”と言われることもありますけど、そのほうが書きやすい場合もあるので、“次はどんなテーマだろう?”って楽しみですね。アニメが俺を強くしてくれたし、成長させてくれたなと。世界を広げてくれてシドの輪も広げてくれた。

明希:マオくんが言っていたことと近いんですけど、作曲の幅を広げてくれて、コラボレーションする楽しさを教えてくれたのがアニメソングなのかなと。絵やストーリーからイメージして曲を作る経験を初めてさせてもらって、もっともっとやってみたいと思ったし、音楽を作る新たな喜びを教えてもらったと思っています。

──アニソンがシドの幅を広げてくれたと?

明希:そうですね。発想もそうだし、ギター、ベース、ドラム以外の楽器をエッセンスとして求められる時もあるので、自分の音楽スキルを上げてくれましたね。単純に自分たちの曲が流れてアニメのキャラクターたちが動いている映像を観ると嬉しいし、僕らを信じて作品を作らせてくれた方たちにすごく感謝していますね。

Shinji:やっぱり単純に嬉しいですよね。子供の頃、TVのアニメ番組のテーマ曲を聴いて“何、この曲!?”って興奮してCDを買いに行っていたので、初めて『黒執事』のOPテーマとして「モノクロのキス」が流れた時は待ちきれない感じだったし、観て震えましたもん。

──ちなみに初めて買ったアニソンは?

Shinji:『聖闘士星矢』ですね。未だにカラオケに行くと歌います(笑)。

ゆうや:それこそ当時、大人気だった『クレヨンしんちゃん』のテーマ曲とか買ってましたね。

マオ:あとは、海外の架け橋になってくれたなっていうのがありますね。向こうのファンはほとんどがアニメで知ってくれた方ばかりなんですよ。アニメソングを歌っていなかったら、こんなに応援してくれることはなかったんじゃないかと思うと本当に感謝してますね。

──海外で特に人気の楽曲というと?

マオ:「モノクロのキス」とか「嘘」、「V.I.P」もそうですし、もう全部知ってますね。

ゆうや:アニメ全般を知ってますからね。歌詞を日本語で一緒に歌ってくれるんですよ。

──すごい浸透度ですね。ちなみに今回のベスト盤に収録されている曲で特に印象深い思い出がある曲を各自教えていただけますか?

Shinji:僕は「乱舞のメロディ」(TV東京系アニメ『BLEACH』OPテーマ)ですね。シドの中では録り方が結構特殊で、ハードな曲なんですけどかっちりと演奏するのではなく、男らしくザクザク演奏した曲なんです。作者さんの意向もあったんですけど、ドラムも含め音色もワイルドな方向性で、ギターも爪が当たるような激しい弾き方をしています。勢いを大事にして一発録りに近いレコーディングだったので印象深いですね。

明希:僕は「螺旋のユメ」(TVアニメ『将国のアルタイル』OPテーマ)ですね。エキゾチックなエッセンスを取り入れているんですけど、楽器のイメージをキーワードでいただいていて、シタールの音を取り入れたり、民族楽器を勉強するきっかけにもなった曲です。過去にもトライしたことはあるんですけど、そういう要素をバンドとしてどう昇華しようか考えましたね。あとは、転調の多い曲なので、あらかじめ絵図を作ってからかたちにしたというか、感覚で作るというよりも頭で考えて練った部分が多かったので印象に残っています。

──楽器や構成の複雑さも含めて挑戦した?

明希:そうですね。『将国のアルタイル』のアニメの雰囲気も独特だったので、そこも意識しつつ。

マオ:僕は「嘘」(TVアニメ『鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST』EDテーマ)ですね。この曲でシドを知った人が多いっていうのもありますし、たまに地元に帰って友達に会うと、俺のバンドのことなんかひと欠片も興味ない奴も「嘘」だけは知ってるんですよね(笑)。

──カラオケで歌えたりとか?

マオ:そう。こういう奴にも届いてるって素敵なことだなと思いましたね。一生歌っていく曲だろうからもっと上手く歌えるようになりたいなと思っています。今も個人練習に入る時は「嘘」は必ず歌うんですよ。この曲が上手く歌えたら“今日は調子いいな”と思うし、今ひとつだったら“今日はダメだな”って。そういう基準になっている曲なので大切ですね。

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最終更新:3/28(水) 10:02
OKMusic