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<話題>JCRファーマが再び先駆け審査指定制度に指定

4/3(火) 8:30配信

モーニングスター

 30日のマーケットで、JCRファーマ が350円高の6110円まで買われ4日続伸。1月18日に付けた昨年来高値6090円を更新した。きっかけは27日の引け後に、血液脳関門通過型ハンター症候群治療酵素製剤「JR-141」が、厚生労働省「先駆け審査指定制度」の対象品目に指定されたと発表したこと。

 ハンター症候群については現在、酵素製剤を静脈内投与する酵素補充療法が行われているが、末梢臓器には効き目があるものの、血液脳関門(BBB)と呼ばれる、血中から脳内への不必要な物質の侵入を防ぐ機構により、中枢神経系(CNS)にはほとんど効かないことが課題だった。

 しかし、同社が17年に実施した「JR-141」による第1/2相臨床試験では、安全性に問題はなく、薬剤が血液脳関門を通過して中枢神経系に作用したと推定される良好な結果も獲得。それが今回の「先駆け審査指定制度」の対象品目への指定につながった訳で、18年中に第2/3相臨床試験を開始し、19年には世界に先駆けて日本で製造販売承認申請を目指すという。

 実は、同社が「先駆け審査指定制度」に指定されたのはこれで2度目。最初は16年2月に発売された、世界初の間葉系幹細胞(MSC)を用いた急性移植片対宿主病治療製品「テムセルHS注」。白血病治療の骨髄移植など、造血幹細胞移植後に発症する重篤な合併症を治療する製品で、健康な成人から摂取した骨髄液からMSCを分離し、拡大培養したものだが、拒絶反応が起こらないという画期的なもの。18年3月期第3四半期累計(17年4-12月)の売上高は11億1300万円(前年同期比2.2倍)と順調に拡大している。

 「JR-141」の市場規模に関し、会社側は国内約80億円、世界約560億円と見積もっているが、他にも多数の開発パイプラインを保有しており、注目が怠れない。

(モーニングスター 3月30日配信記事)